本文へスキップ
学習法・勉強法(更新: )

共通テスト英語リスニング対策|配点・形式・読み上げ回数と練習法

共通テスト英語リスニングは100点・解答時間30分・6大問。令和8年度本試験の公式配点をもとに、2回読みと1回読みの違い、大問別の聞き方、メモの取り方、シャドーイングを軸にした学習計画を解説します。

共通テスト英語リスニング対策|配点・形式・読み上げ回数と練習法

はじめに

大学入学共通テストの英語は、リーディングとリスニングがそれぞれ100点満点です。それにもかかわらず、リスニングは「毎日少しずつ」の対策が後回しになりやすく、直前になって慌ててしまうこともあります。

この記事では、大学入試センターが公表している令和8年度(2026年度)本試験の問題・正解・配点と令和9年度(2027年度)試験の出題方法を確認したうえで、次のことをまとめます。

  • リスニングの試験時間・配点・大問構成(公式情報)
  • 2回読みと1回読みで、どこに得点のポイントがあるか
  • 大問別の聞き方と、先読み・メモのコツ
  • シャドーイングを中心にした日々の学習メニューと時期別計画
  • 英検のリスニング対策とのつながり

共通テスト英語リスニングの試験時間・配点・問題数は?

結論:試験時間は60分ですが、実際に解答する時間は30分です。100点満点で、令和8年度本試験は6大問・解答番号1〜37でした。

基本データ(公式資料で確認)

項目内容
試験時間60分(うち解答時間30分)
配点100点
大問数・解答数6大問・解答番号1〜37(令和8年度本試験)
読み上げ回数第1問・第2問は2回、第3問〜第6問は1回(令和8年度本試験)
音声多様な話者による現代の標準的な英語(問題作成方針)
難易度の目安CEFRのおおむねA1〜B1レベル(問題作成方針)

試験時間60分と解答時間30分の差は、解答を始める前に受験者自身がICプレーヤーの作動確認と音量調節を行うための時間です。

令和9年度(2027年度)試験は2027年1月16日(土)・17日(日)に行われ、英語は1日目です。時間割では、リーディング(15:20〜16:40)のあと、リスニングが17:20〜18:20に行われます。1日の最後の科目になるため、疲れた状態でも集中を保てるよう、リーディングとリスニングを続けて解く通し演習を直前期に取り入れておくと安心です。

令和8年度本試験の大問別配点

大問読み上げ配点問題数(解答番号)主な形式
第1問A2回16点4問(1〜4)短い発話を聞き、内容に合う英文を選ぶ
第1問B2回12点4問(5〜8)短い発話を聞き、内容に合う絵を選ぶ
第2問2回12点3問(9〜11)短い対話を聞き、問いに答える
第3問1回18点6問(12〜17)対話を聞き、問いに答える(問いの英文は印刷)
第4問A1回8点8問(18〜25)話を聞き、順番の並べ替えや図表の空欄を埋める
第4問B1回4点1問(26)複数の説明を聞き、示された条件に合うものを選ぶ
第5問1回16点7問(27〜33)講義を聞いてワークシートを完成させ、続く音声と図表も踏まえて答える
第6問A1回6点2問(34〜35)二人の対話を聞き、問いに答える
第6問B1回8点2問(36〜37)複数人の会話を聞き、問いに答える

大問ごとの配点は令和7年度本試験と同じでした。2回読みの第1問・第2問が合計40点、1回読みの第3問〜第6問が合計60点です。

配点は1問1点のものから、4点・5点のもの、複数の解答が全部正解の場合のみ得点になるものまであり、正解数と得点は比例しません。目標は「何問正解」ではなく「何点」で立てましょう。

どこで点差がつく?2回読みと1回読みの考え方

結論:2回読みの40点で取りこぼしを減らし、1回読みの60点をどこまで積み上げられるかが、目標設定のポイントです。

区分配点目標の立て方
2回読み(第1問・第2問)40点ほぼ全問正解を目指す。1回目で答えを決め、2回目は確認に使う
1回読み・短め(第3問・第4問)30点先読みで場面をつかみ、聞き逃しても次の設問に切り替える
1回読み・長め(第5問・第6問)30点ワークシートや表を先に読み、聞くべき項目を決めてから臨む

2回読みの問題は、1回目で答えをほぼ決め、2回目で確認します。1回目で分からなかった問題も、2回目で聞くべき部分が分かっていれば取り返せます。

1回読みの問題は、一度聞き逃すと戻れません。1問にこだわって次の音声を聞き逃すと失点が広がるので、分からなかったら仮の答えをマークして次の設問の準備に移ります。

大問別の聞き方のポイント

第1問A・B:短い発話

  • 否定(not, never)、比較(more, less)、数字、時制(過去か未来か)が正解を分けるポイントになることがある
  • 絵を選ぶ問題は、4枚の絵の違いを音声の前に確認しておく(人数・位置・持ち物など)

第2問:短い対話

  • 対話の場面は日本語で書かれているので、場面を読んで話題を予想してから聞く
  • 最初の発言だけで答えを決めず、最後の発言まで聞いて判断する

第3問:1回読みの対話

  • 問いの英文が印刷されているので、音声の前に問いを読み、何を聞き取るかを決める
  • 相手の提案に賛成したのか断ったのか、気持ちの変化に注意する

第4問A・B:話を聞いて整理する

  • 並べ替え問題は、first, then, after that など順番を表す語に集中する
  • 表の空欄を埋める問題は、表の見出し(項目・条件)を先に読み、どの情報が必要かを確認する
  • 条件に合うものを選ぶ問題は、条件を表にして、聞きながら○×をつける

第5問:講義

  • 状況、ワークシート、問い、図表を読む時間が与えられてから音声が流れる
  • この時間にワークシートの空欄が何を求めているか(数字・理由・分類など)を確認しておく
  • 講義は「導入→具体例→まとめ」の流れで進むこともあるので、however や as a result の後を聞き逃さない

第6問:二人の対話・複数人の会話

  • 複数の話者が出てくるので、誰がどの立場か(賛成・反対・条件つき)を整理する
  • 表にメモを取ってもよい指示がある場合は、話者名の横に「+」「−」など自分の記号で立場を書く

速聴戦略:先読み・メモ・切り替え

結論:先読みで「聞くべきこと」を決め、メモは最小限に、分からない問題はすぐ切り替えることが基本です。

戦略1:先読みで聞くべきことを決める

音声が流れる前の時間に、問いと選択肢の違いを確認します。選択肢の違いが「場所」なら場所を、「時間」なら時間を聞き取ればよいと分かり、集中すべきポイントが絞れます。

戦略2:メモは数字・固有名詞・立場だけ

すべてを書き取ろうとすると、聞くことがおろそかになります。メモは次のものに絞ります。

  • 数字(時刻・金額・割合・年)
  • 人名・地名などの固有名詞
  • 賛成・反対などの立場
  • not などの否定

戦略3:マークはその場で

問題冊子の注意事項には、途中や最後にまとめて解答用紙に転記する時間は用意されていない旨が書かれています。答えは設問ごとにマークし、次の設問の先読みに時間を使いましょう。

戦略4:聞き逃したら切り替える

聞き逃した設問に気を取られると、次の設問の先読みができなくなります。「分からなかったら仮の答えをマークし、すぐ次へ」を練習の段階から習慣にします。

聞き取れない原因は?原因別の対策

結論:「音が聞き取れない」のか「聞き取れても意味が分からない」のかで、対策が変わります。

原因確認方法対策
単語を知らないスクリプトを読んでも意味が分からない単語帳の音声で、発音と意味をセットで覚える
音の変化についていけないスクリプトを見ると分かるのに、聞くと分からないオーバーラッピング・シャドーイング
文の構造が取れない長い文になると意味を見失う文法の復習と、スクリプトの精読・音読
処理が追いつかない前半は分かるが後半で崩れる同じ音声を繰り返し聞き、前から意味を取る練習

スクリプトを見ても意味が分からない英文は、繰り返し聞くだけでは聞き取れるようになりにくいものです。リスニングが伸び悩んだら、まず単語と文法の穴がないかを確認しましょう。スクリプトの中の分からない単語・文法を一つずつ確認し、「わからない」を残さないようにしてから音の練習に進みましょう。

シャドーイングの正しいやり方

結論:英検専科では、スクリプトの意味を理解してからシャドーイングを行う進め方をすすめています。

  1. 聞く:スクリプトを見ずに1回聞き、どのくらい分かるか確認する
  2. スクリプトの確認:聞き取れなかった箇所に印をつけ、単語・文法・意味を調べる
  3. 音読:意味を理解しながら、スクリプトを見て音読する
  4. オーバーラッピング:スクリプトを見ながら、音声と同時に発音する
  5. シャドーイング:スクリプトを見ずに、音声を少し遅れて追いかけて発音する
  6. もう一度聞く:最初に聞き取れなかった箇所が聞き取れるか確認する

教材は、すでに解いた過去問の音声を使えます。英検専科では、新しい教材を次々に増やすより、同じ音声をすべて聞き取れるまで繰り返す学習をすすめています。

日々の学習メニューと時期別の計画

1週間のメニュー例

曜日内容時間の目安
平日シャドーイング(解いた過去問の音声)+単語帳の音声20〜30分
平日大問を1つ選んで演習し、スクリプトで復習15分
週末30分の通し演習→採点→スクリプト確認→シャドーイング90分

時期別の計画

時期主な取り組み
高2〜高3の春単語帳の音声と基礎的な英文でシャドーイングを習慣にする
高3の夏大問別に過去問を解き、先読みとメモの方法を固める
9〜11月週1回、30分の通し演習。1回読みの大問を重点的に復習
12月〜本番リーディングに続けてリスニングを解く通し演習。本番の時間帯に合わせる

英検のリスニング対策は共通テストにも役立つ?

結論:役立ちます。特に英検2級のリスニングは全問が放送1回なので、共通テストの1回読みの大問の練習になります。

日本英語検定協会の公式サイトでは、英検2級のリスニングは会話の内容一致選択15問と、文の内容一致選択15問で構成され、どちらも放送回数は1回とされています。1回で要点をつかむ練習は、共通テストの第3問以降の対策にもなります(英検2級のページ)。英検2級のリスニングの解き方は英検2級リスニングの攻略法で詳しく解説しています。

一方、共通テストには英検にはない「ワークシートを完成させる講義問題」や「複数人の会話」があるため、英検の力を土台に、過去問で共通テスト独自の形式に慣れることも必要です。また、大学によっては英検のスコアを入試に利用する場合があります。詳しくは英検が大学入試で有利になる理由をご覧ください。

つまずきやすい点と対策

  • メモを取りすぎる:数字・固有名詞・立場だけに絞る
  • 先読みをしないで音声を待つ:問いと選択肢の違いを音声の前に確認する
  • 1問のミスで崩れる:仮の答えをマークしてすぐ次へ
  • 過去問を解くだけで終わる:スクリプトで原因を確認し、シャドーイングまで行う
  • 教材を増やしすぎる:解いた過去問の音声を使い切ってから次へ進む

まとめ

  • リスニングは試験時間60分(解答時間30分)・100点・6大問(令和8年度本試験は解答番号1〜37)
  • 令和8年度本試験は2回読み40点・1回読み60点。正解数ではなく得点で目標を立てる
  • 先読み・最小限のメモ・その場でマーク・すぐ切り替えが基本
  • 伸び悩んだら、まず単語と文法の穴を確認。スクリプトで「わからない」を残さない
  • 教材を増やすより、同じ音声をシャドーイングで使い切る
  • 英検2級のリスニング(全問放送1回)は、1回読み対策の土台になる

英検専科の指導について

英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師陣は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。英検のリスニング対策で身につける力は共通テストのリスニングにもつながります。

授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能で受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。級ごとの対策内容は級別の英検対策をご覧ください。

無料体験授業のお申し込み

出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

代表のプロフィールを見る →コラムの編集方針 →

級ごとの対策をまとめて見る

試験内容・つまずきやすいところ・対策の進め方をまとめています。

公開過去問を級別に分析したデータを見る →

この記事について質問はありますか?

記事の内容や英検対策についてのご質問は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

この記事について質問する →

無料体験授業を受けてみませんか?

英検5級〜1級(準2級プラスを含む)の対策、まずはお気軽にご相談ください。

無料体験授業を申し込む →