はじめに
共通テスト英語のリスニングは、リーディングと1:1の配点比率(各100点)を持ちます。にもかかわらず、対策の優先度が低い受験生が多く、本番で大きな失点を招くケースが頻発します。
本記事では英語指導現場の視点から、共通テストリスニングで高得点を取るための戦略と日々の学習法をまとめます。
結論:1回読みと複数資料が勝負どころ
共通テスト英語リスニングは、6つの大問・37問・100点満点で、解答時間は30分です。
大きな特徴
- 第1問・第2問:2回読み(合計41点/比較的取りやすい)
- 第3問〜第6問:1回読み(合計59点/一気に難しくなる)
- 第5問・第6問:複数資料・複数話者(最難関)
配点は1問1点〜4点と不均等なため、正解数と得点は比例しません。「◯問正解で◯点」という単純な換算はできないので、目標は得点ベースで立ててください。まずは2回読みの第1問・第2問(41点)を取り切り、そのうえで1回読みの大問でどこまで積み上げられるかが勝負どころになります。
大問別の特徴と対策
第1問(A・B):短い発話
- 2回読み・25点
- イラスト選択・短文一致
- 単語レベルの聞き取り力で対応可能
- 数字・否定語を聞き逃さない
第2問:会話文+イラスト
- 2回読み・16点
- 会話の状況をイラストと照合
- 誰が何をしたかを整理しながら聞く
第3問:会話文+設問
- 1回読み・18点
- 短い会話+設問1問
- 設問を先に読むことが必須
第4問(A):図表・グラフ
- 1回読み・12点
- 数字・パーセンテージの聞き取り
- 図表を事前に頭に入れる
第4問(B):複数情報の比較
- 1回読み・4点
- 条件に合うものを選ぶ
- メモが必須
第5問:講義形式
- 1回読み・15点
- 長めの講義+設問
- メモ+ワークシートを活用
第6問:議論形式
- 1回読み・10点
- 複数人の議論を聞いて立場を識別
- 誰がどの意見かを整理
速聴戦略
戦略1:設問の徹底先読み
英文が流れる前のわずかな時間で、選択肢を全て読む。「何を聞かれるか」を脳が把握すると、必要な情報だけを拾える状態になります。
戦略2:メモは数字と固有名詞だけ
文章全体をメモしようとすると、聞くことに集中できません。数字・人名・場所・否定語(not, never)だけメモするルールを徹底します。
戦略3:1回読みでも諦めない
聞き逃しても直後の文脈で取り返せることが多い。1問詰まっても切り替えて次の設問へ。
日々の学習メニュー
平日(30分)
- シャドーイング(過去問音声)15分
- 大問別演習15分
休日(90分)
- 本番と同じ30分でリスニング1セットを通し演習
- 残り60分で自己採点+スクリプト確認+シャドーイング
推奨教材タイプ
- 過去問・予想問題:本番形式に慣れる
- 大学入試向けリスニング問題集:負荷をかける
- TED Talks など:本物の英語に耳を慣らす
シャドーイングの正しいやり方
1セット5〜10分の音声を、上記4ステップで1日30分。継続すると、1〜2ヶ月で聞き取れる量が目に見えて変わってくる受験生が多くいます。
よくある失敗
- メモを取りすぎて聞くことに集中できない
- 設問先読みをしないで音声を聞き始める
- 1問詰まると残りも崩れる
- 過去問演習だけでシャドーイングをしない
まとめ
- リスニングは100点/37問・解答時間30分、1回読みの第3問以降が勝負どころ
- 配点は不均等なので、問数ではなく得点で目標を立てる
- 高得点には設問先読み・メモ最小限・切り替えの早さ
- 日々のシャドーイングが最強の対策
- 平日30分・休日90分のサイクル
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