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学習法・勉強法(更新: )

共通テスト英語リーディング攻略|80分の時間配分・大問別の解き方と速読戦略

共通テスト英語リーディングは80分・100点・8大問。令和8年度本試験の公式配点をもとに、大問別の時間配分モデル、時間切れを防ぐ読み方、設問パターン別の解き方、時期別の演習計画を整理しました。

共通テスト英語リーディング攻略|80分の時間配分・大問別の解き方と速読戦略

はじめに

大学入学共通テストの英語リーディングは、80分・100点満点の試験です。英文の量が多く、「単語は分かるのに最後まで解き終わらない」という相談を、受験生や保護者の方から受けることがあります。

この記事では、大学入試センターが公表している令和8年度(2026年度)本試験の問題・正解・配点と、令和9年度(2027年度)試験の実施要項を確認したうえで、次のことを整理します。

  • リーディングの試験時間・配点・大問構成
  • 80分をどう配分するか(大問別のモデルとチェック時刻)
  • 時間が足りなくなる原因と、原因別の対策
  • 設問パターン別の解き方と、時期別の演習計画
  • 英検の学習が共通テスト対策にどうつながるか

共通テスト英語リーディングの試験時間・配点・大問構成は?

結論:80分・100点満点で、令和7年度・令和8年度の本試験はどちらも第1問〜第8問の8大問構成でした。 文法や語彙を単独で問う大問はなく、すべて英文を読んで答える形式です。

基本データ(公式資料で確認)

項目内容
試験時間・配点80分・100点
大問数8大問(令和7年度・令和8年度本試験)
解答数解答番号1〜44(令和8年度本試験)
問題冊子39ページ(令和8年度本試験の表紙の記載)
出題範囲英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ
難易度の目安CEFRのおおむねA1〜B1レベル(問題作成方針)

令和9年度(2027年度)試験は2027年1月16日(土)・17日(日)に行われ、英語は1日目です。時間割では、国語(13:00〜14:30)のあとにリーディング(15:20〜16:40)、続いてリスニング(17:20〜18:20)が行われます。国語で集中力を使ったあと、夕方から英語が2本続く日程なので、本番と同じ時間帯に通し演習をする練習も意味があります。

なお、令和6年度の本試験は6大問構成でした。過去問を使うときは、令和7年度以降が現行の8大問形式だと意識して使い分けてください。

令和8年度本試験の大問別配点と場面設定

大問配点令和8年度の場面設定(概要)
第1問6点ダンスクラブ仲間とのメッセージのやり取り
第2問12点大学寮の満足度調査の結果と、住人のコメント
第3問9点授業で読む短い物語
第4問12点英語部で作るオンラインのニュースレターの下書きと、顧問のコメント
第5問16点図書館のリーフレット・申込フォーム・返信メール
第6問12点物語を読んで発表用のアウトラインを作る
第7問16点説明的な文章を読んで理科のプレゼンを準備する
第8問17点ネット上の複数の意見を読み、エッセイを書く準備をする

大問ごとの配点は令和7年度本試験と同じでした。ただし、題材や設問形式は毎年変わります。「第3問は物語」と決めつけず、「前半は短め・後半ほど長く配点が重い」という全体像で捉えておくのが安全です。

80分の時間配分はどうする?

結論:配点の重い第5問〜第8問(合計61点)に時間を残すため、前半は速く解き、後半の4題に全体の6割ほどの時間を充てるのが基本です。

時間配分モデル(目安)

大問配点目安時間開始からの経過(チェック時刻)
第1問6点4分4分
第2問12点9分13分
第3問9点7分20分
第4問12点9分29分
第5問16点12分41分
第6問12点11分52分
第7問16点13分65分
第8問17点12分77分
マーク確認-3分80分

これはあくまで出発点です。過去問を2〜3回解いて、自分が時間を使いすぎる大問を見つけたら、そこから1〜2分ずつ調整してください。

チェック時刻を決めておく

大問ごとの時間を細かく覚えるより、「20分で第3問まで」「41分で第5問まで」「65分で第7問まで」の3つのチェック時刻を決めておくと、本番で進み具合を確認しやすくなります。チェック時刻に遅れていたら、次の大問で取り返そうとせず、今解いている大問の残りの設問を一度飛ばして先へ進みます。

時間が押したときの判断ルール

  1. 1問に1分以上止まったら、いったん仮の答えをマークして先へ進む(問題冊子に印をつけておく)
  2. マークは大問ごとにその場で行う(最後にまとめて塗る時間はない前提で)
  3. 最後の数分で未読の大問が残ったら、設問を先に読み、答えの場所を探す読み方に切り替える
  4. 空欄のまま終えない。マーク式なので、終了前にすべての解答欄をマークしておく

なぜ時間が足りなくなるのか?原因別の対策

結論:時間不足の原因は「読むのが遅い」だけではありません。単語・文法の穴、返り読み、設問の読み違いなど、原因を切り分けて対策します。

原因症状の例対策
単語が抜けている同じ文を何度も読み返す単語帳を1冊に絞り、意味が即答できるまで繰り返す
文構造が取れない長い文で主語・動詞を見失う文法を一通り固め、長文中の長い文を分解する練習
返り読みが多い日本語の語順に並べ替えて読んでいる意味のかたまりごとに前から理解する音読
設問の条件を読み飛ばす本文は読めているのに間違える設問の NOT や「二つ選ぶ」などの条件に印をつける
選択肢で迷う2択まで絞ってから時間を使う本文の根拠の行に線を引き、根拠がない方を消す

時間不足の対策として速読テクニックを探す人もいますが、単語と文法に穴があるまま速く読もうとしても、理解が追いつかないことがあります。英検専科では、まず基礎の穴を一つずつ埋め、「わからない単語・わからない文」を残さない状態を増やすことを、速く読めるようになるための土台と考えています。

速読戦略1:設問を先に読んでから本文へ

結論:本文を読む前に「何を聞かれるか」を確認すると、読むべき場所が絞れて速くなります。

手順

  1. 大問の最初にある場面設定の日本語・英語の説明を読む(誰が、何のために読んでいるのか)
  2. 設問文だけを読む(選択肢まで全部読む必要はない)
  3. 設問のキーワード(人名・曜日・数字・固有名詞)を頭に入れて本文へ
  4. 該当箇所の前後を丁寧に読み、選択肢と照らし合わせる

令和8年度本試験では、8大問すべてが「あなたは〜をしている」という場面設定の英文で始まっていました。場面設定を読むと文章の目的が分かり、読み方を決めやすくなります。

速読戦略2:論理マーカー(ディスコースマーカー)を追う

結論:文と文の関係を示す語に注目すると、筆者の主張がどこにあるかが分かりやすくなります。

働き代表的な語句読むときのポイント
逆接however, but, although, yet後ろに筆者の本音・主張が来やすい
追加moreover, in addition, also前と同じ方向の内容が続く
原因・理由because, since, due to設問の「なぜ」に対応しやすい
結果therefore, as a resultまとめ・結論が来やすい
例示for example, for instance具体例なので、主張の確認程度でよい
対比on the other hand, in contrast, while二つのものの違いを整理する

次の英文は、この記事のために作成した例文です(自作)。

Many people think that taking short breaks during study is a waste of time. However, some researchers suggest that a short rest can help us remember what we have learned. For example, students who took a five-minute break performed better on a later quiz.

「多くの人は〜と考えている」のあとに However が来ているので、筆者が伝えたいのは「短い休憩は記憶に役立つ」という後半の内容です。For example 以下は具体例なので、主張が分かっていれば速く読んで構いません。

速読戦略3:文章の種類で読み方を変える

結論:共通テストには実用文・物語・説明文・複数資料が混在するため、すべて同じ読み方をしないことが大切です。

文章の種類例読み方
実用文メッセージ、チラシ、フォーム、メール設問に必要な情報(日時・条件・料金など)を探して読む
調査結果+コメントアンケート結果と感想数字(事実)と感想(意見)を分けて整理する
物語短編小説、エッセイ出来事の順番と、登場人物の気持ちの変化を追う
説明文・論説文科学的な話題の文章各段落の要点を一言でメモしながら読む
複数資料複数の意見、記事と図表資料ごとの立場・共通点・相違点を整理する

説明文では、段落の最初の1〜2文にその段落の要点が書かれていることもあるので、段落の冒頭を丁寧に読み、例や補足は速く読むという強弱をつけると時間を節約できます。

設問パターン別の解き方

内容一致(本文に合うものを選ぶ)

  • 正解の選択肢は、本文の表現を言い換えている場合がある
  • 本文と同じ単語が並んでいるだけの選択肢は、内容がずれていないか確認する
  • always, never, all, only など、範囲を広げすぎた表現を含む選択肢は慎重に

内容不一致(NOT問題)

  • 「本文に書かれていないもの」「当てはまらないもの」を選ぶ
  • 選択肢を一つずつ本文と照合し、根拠が見つかったものを消していく

事実と意見の区別

  • 数字や調査結果として示されているのは事実、like, think, should などを含む個人の感想は意見
  • 「誰の意見か」を問う設問もあるので、発言者と内容をセットで整理する

出来事の順番を並べる

  • 本文中の時間を表す語(first, later, after that, finally)に印をつける
  • 回想場面など、書かれている順番と起きた順番が違うことがあるので注意

複数資料・アウトライン・エッセイ準備型

  • 後半の大問では、読んだ内容を発表資料やエッセイの構成にまとめる設問が出ています
  • 設問の空欄が、資料のどの部分に対応しているかを先に確認してから読む

過去問・演習はいつ、どう進める?

結論:英検専科では、問題集を何冊も買い足すより、同じ問題を解き直して根拠を説明できるまで使い切る進め方をすすめています。

時期別の演習計画(目安)

時期主な取り組み
高2〜高3の春単語帳1冊と文法の総復習。短めの英文で精読と音読
高3の夏大問別に過去問・予想問題を解き、読み方を身につける
9〜11月週1回、80分通しで解く。チェック時刻どおりに進める練習
12月〜本番本番と同じ夕方の時間帯に通し演習。リスニングと続けて解く日もつくる

1回分の過去問の使い切り方

  1. 時間を計って解く(チェック時刻もメモする)
  2. 採点し、間違えた問題は本文中の根拠の行に線を引く
  3. 知らなかった単語・読めなかった文を書き出し、その日のうちに残さず確認する
  4. 本文を音読し、返り読みせずに意味が取れるまで繰り返す
  5. 1〜2週間後に同じ問題をもう一度解き、根拠を説明できるか確認する

大学入試センターのウェブサイトでは過去3年分の問題と正解が公開されています。英検専科では、演習量を増やすことよりも、手元の過去問と教材を、根拠まで説明できるようになるまで繰り返すことを重視しています。

英検の学習は共通テスト対策になる?

結論:なります。共通テストの問題作成方針が目安とするCEFRのA1〜B1レベルは、英検では準2級〜2級でCEFRを算出できる範囲に重なります。

日本英語検定協会の資料では、英検2級で算出できるCEFRレベルはA2〜B1とされています。英検2級のリーディングには長文の内容一致選択問題があり、語彙問題もあるため、単語・文法・長文読解をバランスよく鍛える目標として使いやすい試験です。詳しくは英検2級のページをご覧ください。

一方で、共通テストには「場面設定を読み取る」「複数の資料を整理する」形式の大問があるため、英検の力をベースにしつつ、過去問で共通テスト独自の形式に慣れることが必要です。英検でも時間配分は重要なテーマなので、英検リーディングの時間配分の考え方も参考になります。

また、大学によっては英検のスコアを出願資格や得点換算などに利用する入試もあります。利用の有無や条件は大学・学部ごとに異なるため、志望校の募集要項で確認してください。

よくある質問

見直しの時間は必要ですか?

80分で8大問を解くため、全問を見直す時間を取るのは難しい場合があります。見直しは「マークのずれがないか」「飛ばした問題が残っていないか」の確認に絞り、その分を後半の大問に回すのがおすすめです。

大問を解く順番を変えてもいいですか?

変えても構いません。ただし、本番でいきなり順番を変えると時間感覚が狂いやすくなります。順番を変えるなら、過去問演習の段階から同じ順番で練習しておきましょう。

リスニングと両方あると、どちらを優先すべきですか?

リーディングとリスニングは同じ100点満点です(大学によって配点の比率を変えて利用する場合があります)。志望校の配点を確認したうえで、両方をバランスよく対策してください。リスニング対策は共通テスト英語リスニングの対策記事にまとめています。

まとめ

  • 共通テスト英語リーディングは80分・100点・8大問(令和7年度・令和8年度本試験)
  • 配点の重い第5問〜第8問(61点)に時間を残す配分を基本にする
  • 「20分・41分・65分」などチェック時刻を決め、遅れたら迷わず先へ進む
  • 時間不足の原因には単語・文法の穴、返り読み、設問の読み違いなどがある
  • 過去問は解きっぱなしにせず、根拠と単語を確認して解き直すまで使い切る
  • 英検2級レベルの力は、共通テストの土台になる

英検専科の指導について

英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師陣は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。英検対策で身につける語彙力・文法力・読解力は共通テストの英語の土台にもなります。

授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能で受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。級ごとの対策内容は級別の英検対策をご覧ください。

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出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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