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英検対策(更新: )

2024年度の英検リニューアル|要約・Eメール問題の追加点と対策

2024年度から英検3級〜1級の形式が変わりました。2級以上は英文要約、準2級・3級はEメール問題が加わり、語彙・長文の問題数や試験時間も変更。級別の変更点一覧と、要約・Eメールの書き方、対策の優先順位を解説します。

2024年度の英検リニューアル|要約・Eメール問題の追加点と対策

はじめに

英検は2024年度第1回検定から、3級以上の5つの級(1級・準1級・2級・準2級・3級)で問題形式がリニューアルされました。英検S-CBTも2024年5月実施分から新形式です。

「要約とEメールはどの級に出るの?」「前の年の問題集はもう使えない?」「試験時間は変わった?」といった疑問を持つ方は少なくありません。ネット上には古い情報や級を取り違えた説明も残っているため、受験前に正しい情報を押さえておくことが大切です。

この記事では、日本英語検定協会の公式情報をもとに、次の内容を順に整理します。

  • 級別に「何が・どう変わったか」の一覧
  • 変わっていないこと(合格基準スコアなど)
  • 2025年度の追加変更(要約の語数の指定化・準2級プラスの新設)
  • 要約問題とEメール問題の書き方と、よくある失敗
  • 級別の対策の優先順位

2024年度英検リニューアルで何が変わった?【結論】

変更の中心はライティングが1題から2題に増えたことです。その分、語彙問題と長文問題の一部が削られ、3級と準2級は試験時間が延びました。

級筆記(リーディング)の問題数ライティング筆記の試験時間二次試験
1級41問→35問意見論述+英文要約100分(変更なし)変更なし
準1級41問→31問意見論述+英文要約90分(変更なし)No.4に話題導入文を追加
2級38問→31問意見論述+英文要約85分(変更なし)変更なし
準2級37問→29問意見論述+Eメール75分→80分変更なし
3級変更なし意見論述+Eメール50分→65分変更なし

覚え方はシンプルで、「要約は2級以上、Eメールは準2級と3級」です。この対応を逆に覚えている方がとても多いので、最初にしっかり押さえておきましょう。

なお、4級・5級はリニューアルの対象外です。

変更点1:ライティングが2題に(英文要約とEメール)

2級以上では従来の「意見論述(英作文)」に「英文要約」が、準2級と3級では「Eメール」が加わりました。問題冊子の指示文で示されている語数は次のとおりです(2026年度第1回の過去問で確認)。

級追加された問題追加問題の語数意見論述の語数の目安
1級英文要約90〜110語200〜240語
準1級英文要約60〜70語120〜150語
2級英文要約45〜55語80〜100語
準2級プラス(2025年度新設)英文要約25〜35語50〜60語
準2級Eメール40〜50語(目安)50〜60語
3級Eメール15〜25語(目安)25〜35語

注意したいのは、2025年度に新設された準2級プラスも「英文要約」だという点です。「準2級の上だからEメール」と思い込まないようにしましょう。

また、どの問題も「課題に対応していない」と判断されると0点と採点されることがある、と指示文に明記されています。語数を満たすことより先に、問われたことに正面から答えることが最優先です。

変更点2:語彙と長文の問題数が減った

ライティングが増えた分、リーディングの問題が削減されました。公式サイトで示されている削減内容は次のとおりです。

級削減された問題
1級短文の語句空所補充(単語問題)3問、長文の内容一致選択3問
準1級短文の語句空所補充(単語問題)7問、長文の内容一致選択3問
2級短文の語句空所補充(文法問題など)3問、長文の内容一致選択4問
準2級短文の語句空所補充(熟語・文法問題など)5問、長文の語句空所補充3問
3級変更なし

その結果、現在の2級は「短文の語句空所補充17問・長文の語句空所補充6問・長文の内容一致選択8問」の計31問です。

問題数が減ったからといって、単語や文法の重要度が下がったわけではありません。英検CSEスコアは問題数にかかわらず技能ごとに均等に配分されるため、問題数が減ってもリーディングのスコアの満点は変わりません(個々の設問の配点は公表されておらず、正答数からスコアを計算することもできません)。さらに、要約やEメールを書くときにも語彙と文法の力がそのまま問われます。

変更点3:3級と準2級は試験時間が延長

ライティングが2題になった準2級と3級は、筆記の試験時間が延びました。

  • 3級:50分→65分
  • 準2級:75分→80分

1級・準1級・2級は時間が変わっていません。つまり、リーディングの問題数を減らした分の時間でライティング2題をこなす設計です。時間配分の組み直しが必要になった級だと言えます。級別の具体的な時間配分は英検リーディング時間配分の記事で詳しく紹介しています。

変更点4:準1級の二次試験に「話題導入文」

二次試験(面接)で変更があったのは準1級だけです。受験者自身の意見を問う質問(No.4)の前に、話題を導入する文が加わりました。それ以外の級の面接形式は変わっていません。

変わっていないこと:合格基準スコアとCEFR算出範囲

公式サイトでは、リニューアルに伴う合格基準スコアとCEFR算出範囲の変更はないと明記されています。2025年度新設の準2級プラスを含めた現在の合格基準スコアは次のとおりです。

級一次試験二次試験
1級2028602
準1級1792512
2級1520460
準2級プラス1402427
準2級1322406
3級1103353

一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの合計スコアで判定され、スコアは技能ごとに均等に配分されています。

2025年度の追加変更:要約の語数が「指定」に、準2級プラスが新設

英文要約の語数が「目安」から「指定」へ

2025年度第1回検定から、英文要約の指示文と解答用紙の語数表記が変わりました(英検S-CBTは2025年6月実施分から)。2024年度は「語数の目安は45語〜55語です」のような表記でしたが、2025年度からは「45〜55語の英語で要約し」と語数の範囲がはっきり指定されています。協会は変更理由として、目安の表記ではどの程度の語数が求められるのか分かりにくかったことを挙げています。

要約は「だいたいこのくらい」ではなく、指定範囲に収めるつもりで練習しましょう。なお、意見論述(英作文)の語数表記は変更されていません。

準2級プラスの新設で8階級に

2025年度からは準2級と2級の間に「準2級プラス」が加わり、英検は1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級・4級・5級の8階級になりました。ライティングは2級と同じく「英文要約+意見論述」です。詳しくは準2級プラスの解説記事をご覧ください。

英文要約問題とは?何をどう書けばいい?

英文要約は、提示された英文(説明文など)の内容を、指定語数の英語でまとめる問題です。たとえば2026年度第1回の2級・準2級プラスの本文は、次のような3段落構成でした。

  • 第1段落:話題の紹介(何についての文章か)
  • 第2段落:よい点・利点
  • 第3段落:問題点・欠点

要約を書く5つの手順

  1. 各段落を読み、「この段落は一言でいうと何か」を日本語でメモする
  2. 具体例・数字・固有名詞など、細かい情報に線を引いて「書かないもの」を決める
  3. 段落のつながり(However, In addition など)から、文章全体の流れをつかむ
  4. メモをもとに、本文の語句をできるだけ自分の言葉に言い換えて書く
  5. 語数を数え、指定範囲に収まっているかを確認する

言い換えのミニ例(自作)

以下は説明用に作った例です(本番の問題ではありません)。

本文の表現:More and more students are using online dictionaries on their phones these days.
要約での言い換え:Online dictionaries have become common among students.

本文の表現:For example, they can look up a word in a few seconds on the train.
要約での言い換え:(具体例なので要約には入れない。「便利だ」という要点だけ残す)

具体例を「まとめる言葉」に置き換えたり、思い切って削ったりする判断が、要約の中心的な技術です。

英文要約でよくある失敗

  • 本文の文をそのまま書き写してしまい、指定語数を超える
  • 具体例や数字まで入れて、肝心の「利点と欠点」が抜ける
  • 自分の意見を書いてしまう(要約に意見は不要)
  • 語数が指定範囲から外れる
  • 意見論述に時間を取られ、要約が途中で終わる

Eメール問題とは?3級と準2級の違い

Eメール問題は、外国人の友達や知り合いから届いたEメールに返信を書く問題です。ただし、3級と準2級では求められることが違います。

項目3級準2級
語数の目安15〜25語40〜50語
課題相手からの2つの質問(下線部)に答える相手の質問に答えたうえで、下線部の特徴を問う具体的な質問を2つする
書く場所挨拶と締めは印刷済み。本文部分だけを書く同左

「2つの質問に答える」のが3級、「自分から2つ質問する」のが準2級です。参考書や動画を選ぶときも、級を取り違えないよう注意してください。

準2級Eメールの型(自作の例)

(相手の質問に答える)I think ... because ...
(下線部について質問1)What kind of ... was it?
(下線部について質問2)How long did it take ...?

「質問に答える文」と「下線部についての質問2つ」をすべて入れることが大切です。級別の詳しい書き方は準2級Eメールの記事と3級Eメールの記事で解説しています。

Eメール問題でよくある失敗

  • 3級で質問に1つしか答えていない
  • 準2級で質問を1つしかしていない、または下線部と関係のない質問をしている
  • 相手の質問への答えが1語だけで、理由や説明がない
  • 語数を気にして、同じ内容を繰り返してしまう

級別:リニューアル後の対策の優先順位

どの級も、新形式のライティングを「本番と同じ時間で2題書く」練習が欠かせません。そのうえで、級ごとの優先順位は次のように考えるとよいでしょう。

級最初に取り組むこと次に取り組むこと
3級Eメールの「質問2つに答える」型を固める65分の中で英作文と両方書き切る練習
準2級Eメールで「自分から質問を2つ作る」練習熟語・文法の総復習(大問1の土台)
準2級プラス25〜35語の要約で「段落ごとの要点」を拾う練習2級レベルの語彙の積み上げ
2級45〜55語の要約と言い換えの練習長文8問を時間内に解く練習
準1級60〜70語の要約と、語彙18問の精度意見論述120〜150語の論理構成
1級90〜110語の要約と、200〜240語の論述の両立100分の時間配分の確立

リニューアル後の効果的な対策の進め方

1. 過去問は公式サイトの新形式3回分を使い切る

英検の公式サイトでは、各級の過去問(直近3回分)を問題・音声・解答つきで公開しています。現在公開されている回はすべてリニューアル後の形式です。ライティングの形式練習には、2024年度以降の問題を使いましょう。2023年度以前の問題は、ライティング以外の語彙・長文の練習としては引き続き役立ちます。

大切なのは、何冊も問題集を買い足すことではなく、手元の過去問を「全問、理由まで説明できる」状態になるまで繰り返すことです。英検専科でも、使う教材を絞り込み、同じ教材を正確に解けるまで繰り返す進め方をすすめています。

2. 要約もEメールも、土台は単語と文法

要約の「言い換え」は、同じ意味を別の語彙や構文で表す力そのものです。Eメールの「質問を作る」も、疑問文の語順が正しく作れなければ得点になりません。単語と文法を徹底することで、新形式にも対応しやすくなります。

3. 書いたら添削を受けて書き直す

自己採点だけでは、「課題に対応しているか」「言い換えが自然か」を判断するのは難しいものです。第三者に添削してもらい、指摘された点を直してもう一度書き直すところまでをセットにしましょう。1本を書き直して完成させるほうが、新しい問題を次々に書くよりも力がつきます。

よくある質問

Q. 2023年度以前の過去問や問題集は使えませんか?

語彙・長文・リスニングの練習には使えます。ただしライティングは形式が違うため、要約やEメールの練習には2024年度以降の問題か、新形式に対応した教材を使ってください。

Q. 英検S-CBTもリニューアルしていますか?

はい。英検S-CBTは2024年5月実施分から新形式です。要約の語数の指定化は2025年6月実施分からとされています。

Q. 語数が少し足りない・多い場合はどうなりますか?

語数が範囲から外れた場合の具体的な扱いは、公式サイトの公開情報では確認できなかったため、ここでは断定しません。要約は2025年度から語数の範囲が明確に指定されていますので、範囲内に収めるつもりで練習しましょう。

まとめ

  • 2024年度の英検リニューアルはライティングが2題になったことが中心
  • 要約は2級以上(2025年度新設の準2級プラスも要約)、Eメールは準2級・3級
  • 1級〜準2級は語彙・長文の問題数を削減。3級・準2級は筆記の試験時間を延長
  • 準1級の二次試験No.4に話題導入文が追加
  • 合格基準スコアとCEFR算出範囲は変更なし
  • 2025年度から英文要約の語数は「目安」ではなく「指定」に
  • 過去問は公式の新形式3回分を使い切り、単語・文法を固め、添削と書き直しを繰り返す

英検専科の指導について

英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師陣は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。要約やEメールは「書く→添削→書き直す」を講師と一緒にくり返し、なぜその言い換えが適切なのかまで説明します。

授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能で受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。受験する級ごとの対策は級別の英検対策でご覧いただけます。

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出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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