はじめに
英検準1級の二次試験は、2級までの音読・短答形式から一変し、4コマのストーリーを2分間で語るナレーション中心の試験になります。
「準1級一次は受かったが、二次で不合格」というケースは決して珍しくありません。本記事では、英検指導現場の経験から、準1級二次試験で確実に合格点を取るための戦略をお伝えします。
結論:ナレーション攻略がカギ
英検準1級面接は約8分間。流れは次の通りです。
英検の合否はCSEスコア(項目応答理論)で判定されるため、素点で「何点取れば合格」とは言い切れません。準1級二次の合格基準は512点(スピーキング750点満点)です。
1分間の準備時間で何をするか
問題カードを受け取ってからの1分間は、ナレーションの出来を大きく左右する重要時間です。
推奨手順(1分の内訳)
- 15秒:4コマ全体を見てストーリーの流れを把握
- 30秒:各コマの人物・場所・行動を確認
- 15秒:冒頭の1文とつなぎ表現を頭の中で組み立てる
メモは取れない
問題カードへの書き込みは禁止されています。すべて頭の中で組み立てる必要があるため、冒頭の1文だけでも口に出せる準備をしておきます。
2分間ナレーションの構成
冒頭の1文(固定)
"One day, ~." または "Last weekend, ~."
問題カードに「One day, ~」「Last Saturday, ~」などの書き出しが指定されているので、必ずそのまま使用します。2コマ目以降の冒頭にも時間経過を示す語句が示されているため、そちらも活用します。
各コマの組み立て
- 1コマ目:場面設定(誰が、どこで、何を)
- 2コマ目:出来事の発生(事件・変化)
- 3コマ目:登場人物の対応・葛藤
- 4コマ目:結果・心情変化
つなぎ表現
- The next day, ~ / A few weeks later, ~
- However, ~ / Unfortunately, ~
- Finally, ~ / In the end, ~
- He thought, "~." / She was thinking that ~.
時制
ナレーションは原則過去形で統一します。心情描写には過去進行形や過去完了も使えると評価が上がりやすくなります。
質問No.1〜No.4:意見の述べ方
ナレーション終了後、カードのイラストに関連した質問(No.1)と、カードのトピックや社会的な話題についての質問(No.2〜No.4)の合計4問が続きます。
解答テンプレート
```
Yes/No, I (do not) think so.
The reason is that ~.
For example, ~.
That is why I (do not) think ~.
```
30〜35語程度を目安に、理由+具体例で展開します。
頻出トピック
- 政府・政策:Do you think that the government should ~?
- テクノロジー:Will technology continue to ~?
- 教育:Should schools ~?
- 環境:Is environmental protection important in ~?
使える上級表現
- It is widely believed that ~
- This is largely due to ~
- One possible reason is that ~
- A growing number of people ~
- From my perspective, ~
よくある減点ポイント
- ナレーションが1分半で終わってしまう(情報量不足)
- 各コマを1文ずつしか言えない(描写不足)
- 質問への回答がYes/Noだけで終わる
- 言い直しを恐れて沈黙してしまう
言い直しそのものは減点対象ではありません。"Let me rephrase that, ~" などで切り返しましょう。
まとめ
- 二次試験は約8分、自由会話+ナレーション+質問4問
- 準備1分・ナレーション2分。合格基準はCSE 512点(750点満点)
- 1分準備で冒頭1文・各コマ要素・つなぎ表現を組む
- ナレーションは過去形ベース・つなぎ表現で2分埋める
- 質問はYes/No→理由→例→結論の4文
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