はじめに
2024年度の英検リニューアルで、準2級のライティングには新形式「Eメール問題」が加わりました。「意見論述だけ対策していたら新形式で失点した」というケースが、指導現場で多発しています。
本記事では、英検対策専門講師の立場から、英検準2級Eメール問題の採点基準・構成・実例を体系化します。
結論:相手の質問への返答+自分からの2つの質問
英検準2級Eメール問題は、外国人の友人から届いたメールに40〜50語で返信する形式です。求められるのは次の2つです。
ここが最大の注意点です。「2つの質問に答える」のは3級の形式であり、準2級は「自分から2つ質問する」形式です。取り違えたまま練習すると、本番で内容点を大きく落とします。
必須要素
採点は3観点・12点満点
準2級のEメール問題は「内容・語彙・文法」の3観点×各4点=12点満点で採点されます。意見論述(内容・構成・語彙・文法の4観点=16点満点)とは観点の数が違うので、混同しないでください。
- 内容:相手の質問に答え、下線部についての質問を2つ書けているか
- 語彙:課題に合った適切な語彙を使えているか
- 文法:正しい文構造・時制で書けているか
なお英検の合否はCSEスコア(項目応答理論)で判定されるため、「12点以上で合格」といった素点の目安は成立しません。準2級一次の合格基準は1322点(技能ごとに600点満点)です。
メールの基本構成
```
Hi (名前),
Thank you for your email.
(相手の質問への返答)
(返答に関連する情報を1文)
(下線部についての質問1)
(下線部についての質問2)
Your friend,
(自分の名前)
```
このフレームに沿えば、必要な要素を落とさずに40〜50語に収まります。
相手の質問への返答テクニック
Yes/No型の場合
Q: Do you like your school?
A: Yes, I like my school very much.
関連情報として、理由・具体例を1文追加します。
My teachers are very kind and the school festival is always exciting.
情報を聞く型の場合
Q: What is your favorite subject?
A: My favorite subject is English.
関連情報として、なぜ好きか・どんなことをするかを追加。
I enjoy reading English books at home.
下線部について2つ質問するコツ
下線部には「友人が最近始めたこと」「これから参加するイベント」など、具体的な中身がまだ書かれていない事柄が置かれるのが定番です。そこで5W1Hを当てはめると、質問がすぐに作れます。
- When:When are you going to start it?
- Where:Where do you practice it?
- Who:Who taught you about it?
- What:What do you like about it?
- How:How often do you do it?
- Why:Why did you decide to try it?
注意点
- 2つとも下線部の内容についての質問にする(無関係な質問は内容点で減点)
- 疑問文の語順とクエスチョンマークを正確に。ここは文法点に直結します
- Yes/Noで終わる質問より、具体的な情報を引き出す質問の方が自然です
頻出トピックと対応語彙
- 学校:subjects, classmates, teachers, club activity, school festival
- 家族:parents, brother, sister, weekend, dinner
- 趣味:reading, sports, music, watching movies, playing games
- 旅行:trip, traveling, abroad, sightseeing, souvenir
- 将来:dream, college, study abroad, job, career
使える定型フレーズ集
- Thank you for your email.
- I'm glad to hear that ~.
- I really enjoy ~.
- It is a lot of fun.
- I have two questions about ~.
- Please tell me more about ~.
- I hope you have a great time.
よくある減点パターン
- 下線部についての質問が1つしかない、または質問の形になっていない → 内容点が大幅減点
- 相手の質問に答えず、自分の話だけで終わる
- 下線部と関係のない質問をしてしまう
- 挨拶や締めの定型を抜かす
- 語数が40〜50語から大きく外れる
まとめ
- 準2級Eメールは40〜50語。相手の質問に答え、下線部について自分から2つ質問する
- 「2つの質問に答える」のは3級の形式。取り違えに注意
- 構成は「冒頭→返答+補足→質問1→質問2→締め」
- 採点は3観点(内容・語彙・文法)×4点=12点満点
- 質問は5W1Hで作り、疑問文の形を正確に書く
英検専科からのご案内
英検専科では、新形式Eメール問題の型を体得する添削指導を行っています。書く→講師チェック→書き直しのサイクルを完全1対1で回せるため、独学では気づきにくいクセや採点基準とのズレを早期に修正できます。
初回体験授業は無料です。新形式のEメール問題で困っている方はぜひご相談ください。