はじめに
英検の一次試験で「読み終わらなかった」「ライティングの時間がなくなった」という失敗は、本来の実力で受かるはずだった受験者でも頻繁に起こります。
時間配分は実力以前の基本戦術です。本記事では英検対策専門講師として、各級ごとの推奨時間配分と解く順序をまとめます。
結論:ライティングから逆算する
英検の一次試験では、ライティング時間を確保しないと致命傷です。なぜなら、1問あたりの重みが圧倒的に大きいから。
時間配分の鉄則は「ライティング → 大問1(語彙)→ 長文 → 見直し」の順序で逆算して組むことです。
なお以下の試験時間は、いずれも筆記(リーディング+ライティング)の時間です。リスニングはこのあとに別枠で実施されます。
英検3級の時間配分
- 試験時間:65分(筆記)/このあとリスニング約25分
- 大問構成:大問1 短文の語句空所補充15問・大問2 会話文の文空所補充5問・大問3 長文の内容一致選択10問・大問4 ライティング2題
推奨配分
- 大問1:8分
- 大問2:5分
- 大問3:15分
- ライティング(Eメール+意見論述):30分
- 見直し:7分
合計65分。3級ではライティングに30分しっかり確保するのが肝心です。
英検準2級の時間配分
- 試験時間:80分(筆記)/このあとリスニング約25分
- 大問構成:大問1 15問・大問2 5問・大問3 2問・大問4 7問(リーディング計29問)+大問5 ライティング2題
推奨配分
- 大問1:8分
- 大問2:5分
- 大問3・大問4(長文計9問):23分
- ライティング(Eメール+意見論述):35分
- 見直し:9分
合計80分。長文の語数が増えるため、設問先読みが必須になります。
英検2級の時間配分
- 試験時間:85分(筆記)/このあとリスニング約25分
- 大問構成:大問1 短文の語句空所補充17問・大問2 長文の語句空所補充6問・大問3 長文の内容一致選択8問(リーディング計31問)+大問4 ライティング2題
推奨配分
- 大問1(語彙17問):10分
- 大問2(長文空所補充6問):12分
- 大問3(長文内容一致8問):30分
- ライティング(要約+意見論述):30分
- 見直し:3分
合計85分。長文に時間をかけすぎず、ライティングへ30分を死守することが合格者の共通項です。
英検準1級の時間配分
- 試験時間:90分(筆記)/このあとリスニング約30分
- 大問構成:大問1 短文の語句空所補充18問・大問2 長文の語句空所補充6問・大問3 長文の内容一致選択7問(リーディング計31問)+大問4 ライティング2題
推奨配分
- 大問1(語彙18問):11分
- 大問2(長文空所補充):12分
- 大問3(長文内容一致):27分
- ライティング(要約+意見論述):37分
- 見直し:3分
合計90分。準1級は語彙問題18問の難度が高く、悩み始めると一気に時間を失います。1問30秒で見切るのが鉄則です。
解く順序の選択肢
パターンA:問題冊子の順に解く(標準)
メリット:シンプル。集中力が散漫にならない
デメリット:長文に時間を取られるとライティングが不安に
パターンB:ライティング先取り
メリット:ライティングを最も集中できる状態で書ける
デメリット:時計を見ながらの配分管理がシビア
初心者はA、上級者はBを試すのが定石です。
よくある失敗パターン
- 大問1の語彙で1問にこだわりすぎる(→1問30秒で見切る)
- 長文1パッセージに20分以上かける(→上限を決める)
- ライティング途中で時間切れ
- 見直しゼロで提出 → スペルミスを取られる
時間配分のトレーニング法
- 過去問は必ず時間を計って解く
- 大問ごとに目標時間を設定し、超えたら次へ進む
- 月1回は本番と同じ時間で通し演習
まとめ
- 時間配分はライティングから逆算で組む
- 3級30分、準2級35分、2級30分、準1級37分がライティング確保時間の目安
- 語彙問題は1問30秒で見切る
- 長文1パッセージの上限時間を決めておく
- 過去問演習は必ず時間計測
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