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英検対策

英検5級・4級リスニング対策|イラスト問題と数字の聞き取り・家庭での練習法

英検5級のリスニングは全25問、4級は全30問で、どちらも全問2回放送です。公開過去問3回分とリスニング原稿を分析し、イラスト問題の聞き方、数字・曜日・時刻の聞き取り、応答問題の解き方、年齢に合った家での練習法と保護者のサポートをまとめました。

英検5級・4級リスニング対策|イラスト問題と数字の聞き取り・家庭での練習法

はじめに

英検5級・4級は、小学生や中学1・2年生が「はじめての英検」として受けることの多い級です。リーディングは家で問題集を解けば様子が分かりますが、リスニングは「子どもがどこで聞き取れていないのか、親から見えにくい」という悩みをよく聞きます。

5級・4級のリスニングには、イラストを見ながら聞く問題、選択肢が印刷されずに読み上げられる問題、数字や曜日の違いだけで答えが決まる問題など、この2つの級ならではの形式があります。形式ごとに「何を聞けばよいか」が分かると、家での練習の中身もはっきりします。

この記事では、日本英語検定協会(以下、英検協会)の公式サイトと、公開されている過去問3回分(2026年度第1回・2025年度第3回・2025年度第2回)の問題冊子とリスニング原稿を英検専科で読み比べた結果をもとに、5級・4級リスニングの形式、出題の特徴、イラスト問題と数字の聞き方、応答問題の解き方、家での練習法、保護者のサポート、学習計画、よくある失敗を整理します。試験の情報は2026年9月時点のものです。記事中の英語の例はすべて英検専科が作成したもので、本番の問題ではありません。

英検5級・4級のリスニングはどんな問題?(2026年9月時点)

結論:5級は3部・全25問、4級は3部・全30問で、どちらも全問が2回放送されます。解答時間は1問10秒です。

部5級4級
第1部会話の応答文選択(補助イラスト付き)10問・3肢・選択肢読み上げ会話の応答文選択(補助イラスト付き)10問・3肢・選択肢読み上げ
第2部会話の内容一致選択 5問・4肢・選択肢印刷会話の内容一致選択 10問・4肢・選択肢印刷
第3部イラストの内容一致選択 10問・3肢・選択肢読み上げ文の内容一致選択(物語文・説明文)10問・4肢・選択肢印刷
合計25問30問
放送回数すべて2回すべて2回
試験時間約20分(公式の試験内容ページの表記)約30分

リスニング原稿と問題冊子からは、次のことも確認できました。

  • 第1部のはじめに例題が1題放送される(第2部・第3部は例題なし)
  • 解答時間は第1部〜第3部とも1問10秒
  • 放送の間はメモをとってもよい。問題冊子へのメモも認められているが、あとで解答用紙に書き写す時間はない
  • 5級のリスニングの時間は、公式の試験内容ページでは「約20分」、2026年度第1回の問題冊子の表紙では「約22分」と書かれている

5級・4級は英検S-CBTの実施級に含まれていないため、紙の問題冊子とマークシートで受ける従来型の試験になります。

5級と4級の第1部・第3部の違い

同じ「会話の応答文選択」でも、5級の第1部は1人が話す英文1つに応答を選ぶ形、4級の第1部はA→B→Aと3回やりとりする対話の最後に応答を選ぶ形でした。第3部は、5級が「絵に合う英文を3つの中から選ぶ」問題、4級が「2〜3文の英文を聞いて質問に答える」問題で、形式そのものが違います。5級に合格して4級に進むときは、この2点が大きな変化になります。

合否にリスニングはどれくらい関わる?

結論:5級・4級の級認定は、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定されます。リスニングはリーディングと同じ重さです。

  • 英検協会は「4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定」すると説明しています。スピーキングテストは、一次試験の合否に関係なく受けられるテストで、スピーキングテスト単位で合否が判定されます。
  • 合格基準スコア(英検CSEスコア)は、5級が419、4級が622です(リーディングとリスニングの合計)。
  • 技能ごとの満点は、5級が425、4級が500です。問題数に関係なく、各技能に均等にスコアが配分されています。
  • スコアは統計的な手法で算出されるため、正答数から自分でスコアを計算することはできません。

英検協会は、2016年度第1回一次試験について「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格」と説明しています。これを参考に、英検専科では練習の目安を5級は25問中15問、4級は30問中18問以上にしています。合格を保証する数字ではありませんが、過去問を解いたときの目標として使えます。

過去問3回分で見えた5級リスニングの特徴

結論:確認した3回分の5級では、「最初の1語(疑問詞)」「No のあと」「3つの英文で違う1か所」を聞き取れるかどうかで答えが分かれる問題が目立ちました。

2026年度第1回・2025年度第3回・2025年度第2回のリスニング原稿を、部ごとに分類しました(分類は英検専科によるものです)。

第1部:英文は1つだけ。最初の語を聞き逃さない

5級の第1部は、イラストを見ながら1人が話す英文を聞き、それに対する応答を選びます。英文が1つしかないため、最初の語を聞き逃すと手がかりがほとんど残りません。

最後の英文の種類2026年度第1回2025年度第3回2025年度第2回
疑問詞で始まる質問(What / When / Where / Who / How many など)7問5問5問
Yes / No で答える質問(Is / Are / Do / Does / Can など)3問2問4問
質問ではない文(感想・報告など)0問3問1問

3回分30問のうち17問が疑問詞で始まる質問でした。What time・How many・How old・Which のように、2語で1つの意味になる疑問詞も、3回分の中に複数出ていました。What だけを聞いて「何?」と思いこむと、時刻や数を答える選択肢を見落とします。

第2部:2人の違いと「No」のあとに注意

第2部は、2人の短い対話と質問を聞き、印刷された4つの選択肢から答えを選びます(各回5問)。3回分では、次の2つの形がくり返し出ていました。

出題の形2026年度第1回2025年度第3回2025年度第2回
2人がそれぞれ別の予定・好み・出身などを話し、どちらか1人について聞く2問2問2問
最初に出た情報を No で打ち消し、正しい情報が続く1問3問1問
上の2つに当てはまらない2問0問2問

2026年度第1回の問題冊子では、この2つの形の問題の選択肢に、対話で聞こえた語が2つ以上並んでいました。こうした問題では、「聞こえた単語を選ぶ」解き方では正解を選びにくくなります。質問の最後にある the girl / the boy や人の名前まで聞いて、「だれのことを聞かれているか」を確かめる必要があります。

第3部:3つの英文で違うのは「1か所だけ」

第3部は、絵を見て、読み上げられる3つの英文から絵に合うものを選びます。3回分の30問はすべて、3つの英文がほとんど同じで、1か所だけが違うつくりになっていました。その「違う部分」を分類すると次のとおりです。

違う部分2026年度第1回2025年度第3回2025年度第2回
数字(時刻・日付・値段)2問2問1問
動作(〜ing の動詞)1問3問2問
場所・位置(in / on / under / by、施設の名前)2問2問1問
物・動物・体の部分などの名詞4問2問5問
天気1問1問1問

数字の問題は3回分すべてに出ていて、どれも十の位や一の位の一部だけが違う3つの数字が並んでいました。また、2026年度第1回の日付の問題では、絵のカレンダーが日本語(「月」「日」と曜日の漢字)で書かれていました。絵を見て「英語で何と言うか」を頭に浮かべておく準備が役立ちます。

過去問3回分で見えた4級リスニングの特徴

結論:4級は5級より対話や英文が長く、確認した3回分では「最後が質問ではない会話」「情報の入れかわり」「いつもの話とその日の話」を聞き分ける問題が目立ちました。

第1部:3回のやりとり。最後が質問ではない問題も多い

4級の第1部は、A→B→Aの対話の最後の発話に対する応答を選びます。3回分の最後の発話を分類すると、5級とは割合が違いました。

最後の発話の種類2026年度第1回2025年度第3回2025年度第2回
疑問詞で始まる質問2問4問5問
Yes / No で答える質問・依頼5問2問3問
質問ではない発話(報告・指示・質問への答えなど)3問4問2問

質問ではない発話は、3回分30問中9問でした(5級は30問中4問)。たとえば、1人目が「どこへ行くの?」とたずね、2人目が行き先を答えたところで対話が終わり、1人目の返事を選ぶ形です。この場合は疑問詞を探しても答えが決まらないので、会話の場面とそれまでの流れから、自然な返事(「楽しんでね」「分かった」など)を選びます。

第2部:質問の疑問詞がばらける

4級の第2部は、2人が2往復する対話を聞いて質問に答えます(各回10問)。3回分の質問の最初の語は次のとおりでした。

質問の最初の語2026年度第1回2025年度第3回2025年度第2回
What2問4問5問
Who2問1問0問
Where2問2問0問
When0問1問2問
Which2問0問1問
Why1問1問0問
How / How many / How long1問1問2問

What の質問でも、「何について話しているか」「何をしているか」「何が問題か」など聞いている内容はさまざまです。また、No や but のあとで予定や選んだ物が入れかわる対話が、3回分のどの回にも複数ありました。はじめに出た情報をそのまま答えにせず、対話の最後でどう決まったかを聞き取ることがポイントです。

第3部:「いつもの話」と「その日の話」を分ける

4級の第3部は、2〜3文の英文と質問を聞き、印刷された4つの選択肢から答えを選びます(各回10問)。1問を1つの形にだけ数えて分類しました。

出題の形2026年度第1回2025年度第3回2025年度第2回
時(いつも・今日・昨日、曜日や時間帯)で内容が変わる英文4問3問1問
数(How many / How much)や時刻を聞く1問1問3問
複数の人物が出てきて「だれ」を聞く1問1問1問
話題や話している場所を聞く1問3問0問
上のどれにも当てはまらない(予定・行動・理由など)3問2問5問

2026年度第1回では、usually(ふだんは)や often(よく)などで習慣を話したあと、today / yesterday でその日だけの出来事が続く英文が3問ありました。こうした問題では、質問に today や yesterday が入っているかどうかで答えが変わります。また、2026年度第1回と2025年度第3回では、Welcome to 〜. で始まる案内の英文が1問ずつ出ていました。

イラストを使う問題はどう聞く?

結論:放送の前に絵を見て、「だれが・どこで・何をしているか」と、絵に出ている数字や物を英語で言うとどうなるかを予想しておきます。

イラストを使うのは、5級の第1部・第3部と、4級の第1部です。第1部のイラストは場面の手がかり、5級第3部のイラストは答えそのものを決める材料なので、見方を変えます。

問題絵を見るときのポイント頭に浮かべておく英語の例
5級・4級 第1部場所(家・学校・店・駅など)と、2人の関係(親子・友達・店員と客など)店なら How much、駅なら train や station
5級 第3部(時計・カレンダー・値札)数字を読んでおく時刻、日付、値段の英語
5級 第3部(人物の絵)何をしているか、何を持っているか、どこにいるか-ing の動詞、持ち物の名前、in / on / under
5級 第3部(風景の絵)天気、物の位置sunny / rainy / snowy、in the box など

5級第3部は「消していく」聞き方が合う

確認した3回分の5級第3部では、3つの英文の違いは1か所だけでした。1回目の放送では、英文を1つ聞くごとに「絵と合わない」と分かったものを頭の中で消していきます。2回目は、残った英文の違う部分だけに集中して確かめます。

例(英検専科作成・イラストは想定):

(イラスト:映画館の入り口の時計が 7:40 を示している)
1 The movie starts at 7:14.
2 The movie starts at 7:40.
3 The movie starts at 7:44.

3つの英文は数字以外が同じです。fourteen(14)は後ろの teen が、forty(40)は前の for が強く聞こえやすいので、強く聞こえる位置を手がかりにします。正解は2です。

数字・曜日・時刻を聞き取るコツは?

結論:数字・曜日・月・時刻は、「似ている音の組み合わせ」を決めて練習すると聞き取りやすくなります。

確認した3回分では、5級の第3部のすべての回で数字が問われ、4級でも時刻や値段、個数を聞く問題が出ていました。似ている音のペアを表にしました。

種類聞き分けたい組み合わせ(例)聞き分けのポイント
〜teen と 〜tythirteen / thirty、fifteen / fifty〜teen は後ろ、〜ty は前が強く聞こえやすい
日付の言い方first / third、twelfth / twentieth1st・2nd・3rd は形が不規則。カレンダーを見ながら言う練習をする
曜日Tuesday / Thursday最初の音の違い。Thursday は舌先を歯に軽くあてる th の音
月June / JulyJuly は後ろが強い
時刻seven fifteen / seven fifty「時」と「分」を続けて読む言い方に慣れる
値段〜 dollars / 〜 yen単位まで聞く。4級では複数の値段が並ぶこともある

4級では、英文に数字が2つ以上出てきて、そのうち1つを聞かれる問題もありました(2026年度第1回では、入場料が年齢によって3種類ある英文など)。質問を聞くまでは、出てきた数字をすべて問題冊子の余白にメモしておくと、2回目の放送で確かめやすくなります。

数字は、机に向かう時間以外でも練習できます。買い物のレシートの金額、時計、カレンダーの日付などを英語で言ってみるだけでも、音と数字を結びつける練習になります。

会話の応答問題(第1部)はどう解く?

結論:最後の発話が「何を聞いているか」を決めてから、選択肢を1つずつ聞いて合うかどうかを判断します。

第1部は、選択肢が問題冊子に印刷されていません。3つの選択肢を聞き終えてから考えると忘れやすいので、1つ聞くごとに判断します。

5級の例

例(英検専科作成・イラストは想定):

(イラスト:公園で、女の子がボールを持って男の子に話しかけている)
Girl: Whose ball is this?
1 It's Ken's.
2 In the park.
3 Yes, I do.

最初の語は Whose(だれの) です。持ち主を答えている1が正解です。2は場所、3は Do you 〜? への答え方です。

4級の例

例(英検専科作成・イラストは想定):

(イラスト:家の玄関で、母親と男の子が話している)
Mother: Where are you going, Taro?
Boy: To Ken's house. We're going to play video games.
Mother: Come home before six.
1 OK, I will.
2 At his house.
3 No, it isn't.

最後の発話は質問ではなく、「6時までに帰ってきなさい」という指示です。指示に対しては「分かった」と答える1が自然です。2は Where 〜? への答え方で、対話に出てきた house という語につられやすい選択肢です。

最後の発話と、合う応答の組み合わせ

最後の発話合う応答の例
Whose 〜? / Who 〜?人の名前や It's mine. など
What time 〜? / What's the date?時刻・日付
How old 〜? / How many 〜?年齢・数
Which 〜, A or B?どちらかを選んで答える
Can I 〜? / Can you 〜?Sure. / Yes, you can. など
報告(I'm going to 〜. など)Have fun. / That's nice. など
指示・お願い(Please 〜. など)OK. / All right. など
ほめる言葉Thank you.

第2部と4級第3部の質問にはどう答える?

結論:1回目で「だれの・いつの話か」をつかみ、質問を聞いたら、2回目は答えに関係する部分だけを確かめます。

5級第2部:「No」のあとを聞く

例(英検専科作成):

Boy: Is your piano lesson on Monday, Yuki?
Girl: No. It's on Thursday.
Question: When is Yuki's piano lesson?
1 On Monday.
2 On Tuesday.
3 On Thursday.
4 On Sunday.

最初に Monday が聞こえますが、すぐに No で打ち消されています。正解は3です。先読みの時間に、選択肢に曜日が並んでいることを見ておけば、「いつ」を聞かれると予想できます。

4級第2部:最後に何が決まったかを聞く

例(英検専科作成):

Woman: Are you going to buy a new bag, Mike?
Man: I wanted to, but it was too expensive. So I bought a cap.
Woman: That's nice. What color is it?
Man: Green.
Question: What did Mike buy?
1 A bag.
2 A cap.
3 A green shirt.
4 A wallet.

bag は「買いたかったけれど高かった物」です。but と So のあとで、実際に買った物が cap だと分かります。正解は2です。3の green は対話に出てきた語ですが、shirt は出てきません。

4級第3部:today / yesterday の文を聞き分ける

例(英検専科作成):

Mai usually practices the piano after school. But today, her piano teacher
was sick, so she went to the park with her friends.
Question: What did Mai do after school today?
1 She practiced the piano.
2 She went to the park.
3 She visited her teacher.
4 She stayed home.

1は「いつもしていること」です。質問に today があるので、But today のあとを答えます。正解は2です。

家でできるリスニング練習は?年齢に合わせて選ぶ

結論:過去問の音声とリスニング原稿を教材の中心にし、子どもの年齢や読める英語の量に合わせて練習の方法を選びます。

英検協会の5級・4級のページでは、過去1年(3回分)の問題冊子・リスニング原稿・解答と、第1部・第2部・第3部に分かれたリスニング音源が公開されています(本会場・準会場F日程の実施分)。部ごとに音声を選べるので、1日1部ずつ練習するのに向いています。

目安合う練習やり方
小学校低学年・英語の文字がまだ読みにくい聞いて指さし5級第3部の音声を流し、聞いた英文に合う絵の部分(時計・動作・物)を指さす
小学校低学年〜中学年リピート1文ごとに音声を止め、同じ言い方でまねする。第1部の短い英文から始める
小学校中学年〜高学年親子の役割音読原稿を見て、保護者が第1部の問いかけ、子どもが正しい応答を言う
小学校高学年〜中学生部分ディクテーション数字・曜日・人の名前だけを書き取る。原稿で答え合わせ
中学生・4級短い対話のディクテーション4級第2部の対話を1文ずつ止めて書き取る。書けなかった語を単語帳で確認
中学生・4級オーバーラッピング原稿を見ながら音声と同時に読む。4級第3部の英文で行う

ディクテーションは、つづりを書く力も必要なので、文字を読むことに慣れてからにします。小さな子どもには、英語を書かせるより、聞いて指さす・聞いてまねする練習の方が取り組みやすいでしょう。

過去問1回分を4日で使い切る

英検専科では、市販の問題集を何冊も買い足すより、公開されている過去問を1回分ずつ、くり返し使い切ることをすすめています。

  1. 1日目:第1部の音声で解く→原稿で確認→応答の英文をリピート
  2. 2日目:第2部の音声で解く→原稿で確認→だれの発言かを確かめながら役割音読
  3. 3日目:第3部の音声で解く→原稿で確認→(5級)絵を見て英文を言う/(4級)部分ディクテーション
  4. 4日目:1回分を通しで解き直し、1日目より正解が増えたかを確かめる

同じ回を2回目に解くと、答えを覚えてしまうこともあります。そのときは、「なぜその答えになるのか」を原稿の該当部分を指して説明できるかを確かめます。

保護者はどうサポートすればいい?

結論:英語を教えられなくても、「音声の再生係」「生活の中の数字と曜日」「聞き取れなかった場所の記録」でサポートできます。

  • 再生と一時停止を担当する:リピートやディクテーションでは、1文ずつ止める操作を保護者が受け持つと、子どもは聞くことに集中できます。
  • 日本語で内容をたずねる:第2部の音声を聞いたあと、「だれがピアノを習っているって言っていた?」のように日本語で質問すると、内容をつかめているかが分かります。
  • 生活の中で数字と曜日を使う:カレンダーを見て「今日は何曜日?」、買い物で「この値段を英語で言える?」とクイズにします。
  • 聞き取れなかった場所を記録する:原稿のどの語で止まったかに印をつけておくと、苦手な音の傾向が見えてきます。
  • 本番のマークの練習につき合う:1問10秒の間にマークすることに慣れるよう、週末に1回分を通しで解く時間をとります。

小学生の場合、集中が続く時間は長くありません。リスニングは1回10〜15分程度にし、集中が切れたらその日は終わりにする方が、次の日も続けやすくなります。

学習計画の例(試験6週間前から)

結論:前半は数字・疑問詞などの「音の土台」を固め、後半は過去問を部ごと→通しの順に使います。

以下は、リスニングに1日10〜15分をあてる場合の英検専科の計画例です。単語や文法の学習は別の時間に並行して進めます(全体の進め方は英検5級・4級の勉強法で紹介しています)。

時期5級4級
6週前数字・曜日・月の音を聞いて言う練習。過去問1回分で今の正答数を知る過去問1回分で今の正答数を知る。数字・時刻の聞き分け
5週前第1部で疑問詞と応答の組み合わせを練習第1部で「最後が質問ではない会話」に慣れる
4週前第3部で絵を見て英語を浮かべる練習第2部で情報が入れかわる対話を聞き取る
3週前第2部で「No のあと」「だれの話か」を聞き取る第3部で today / yesterday の聞き分け。部分ディクテーション
2週前2回分目を「4日で使い切る」手順で進める2回分目を「4日で使い切る」手順で進める
1週前3回分目を本番どおり通しで解き、間違えた問題を復習3回分目を本番どおり通しで解き、間違えた問題を復習

期間が短い場合は、6週前と5週前の内容をまとめ、過去問を解く時間を優先します。

よくある失敗と対策は?

結論:失敗の多くは「聞こえた単語で選ぶ」「質問の一部を聞き逃す」「マークの時間配分」の3つに分けられます。

よくある失敗起こりやすい問題対策
What だけ聞いて、What time や What color を聞き逃す5級・4級 第1部疑問詞のあとの1語まで聞く練習をする。原稿で疑問詞に丸をつける
対話に出てきた単語が入った選択肢を選ぶ第1部・第2部正解の根拠になる文を原稿で指さして説明する
No や but のあとを聞き逃す5級・4級 第2部原稿の No・but・so に印をつけ、その前後を音読する
質問の the girl / the boy を聞き逃す5級 第2部質問を聞いたら、まず「だれのこと?」と自分に問いかける
いつもの話とその日の話を混同する4級 第3部usually・today・yesterday に印をつけて聞き直す
迷っているうちに次の問題が始まる全体10秒のうちに一度マークし、迷った問題は印だけつけて次へ進む
練習で原稿を先に読んでしまう家での練習原稿は解いたあとに開く。先に読むと「聞いて分かったか」が確かめられない

聞こえた音は分かっても意味が分からない場合は、単語や文の形の復習が必要なサインです。単語帳の音声を使い、聞いて意味が言える単語を増やしていきます。

まとめ

  • 5級は3部・全25問、4級は3部・全30問。どちらも全問2回放送、解答時間は1問10秒(2026年9月時点)
  • 5級の級認定・4級の級認定は、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定。リスニングはリーディングと同じ重さ
  • 過去問3回分では、5級は「最初の疑問詞」「No のあと」「3つの英文で違う1か所」、4級は「最後が質問ではない会話」「情報の入れかわり」「いつもの話とその日の話」で答えが分かれる問題が目立った
  • イラスト問題は、放送前に絵の数字や動作を英語で浮かべておく
  • 家での練習は、過去問の音声と原稿を中心に、指さし・リピート・役割音読・ディクテーションから年齢に合ったものを選ぶ
  • 保護者は、再生係・日本語での内容確認・生活の中の数字と曜日でサポートできる

よくある質問

Q. 2回放送されるなら、1回目はなんとなく聞いていてもいいですか?

1回目から答えの候補を決めるつもりで聞くことをおすすめします。2回目を確認に使えると、迷ったときに判断しやすくなります。また、3級では第1部の放送が1回になるため、その準備にもなります。

Q. 5級に合格したら、4級のリスニングはすぐに解けますか?

問題数が25問から30問に増え、第1部の対話が長くなり、第3部の形式も変わります。5級に合格したあとも、まず4級の過去問1回分を解いて、どの部で点を落としているかを確かめるところから始めてください。試験全体の違いははじめての英検5級・英検4級ガイドにまとめています。

Q. 練習のときに、音声の速さを遅くしてもいいですか?

聞き取れない部分を確かめるために一時的に遅くするのはかまいません。ただ、本番は普通の速さで放送されるので、最後は元の速さで解けるかを確かめます。

英検専科の指導について

英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。5級・4級のリスニングでは、間違えた問題の原稿を一緒に確認して、聞き取れなかった原因が単語なのか、疑問詞なのか、数字の音なのかを見きわめ、公開過去問など使う教材を絞って、同じ音声をくり返し使い切ります。

授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能でいつでも受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。コース内容は英検5級の対策ページ・英検4級の対策ページをご覧ください。

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出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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