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英検対策

英検5級・4級スピーキングテストの受け方と対策|録音の流れと家での練習

英検5級・4級のスピーキングテストは、自宅のパソコンやスマートフォンで解答を録音する形式です。受験期間、ログインから録音までの流れ、問題数、合格基準スコア、級の認定との関係、家での音読と答え方の練習、保護者の準備をまとめました。

英検5級・4級スピーキングテストの受け方と対策|録音の流れと家での練習

はじめに

英検5級・4級に申し込むと、一次試験(リーディング・リスニング)とは別に、スピーキングテストを受ける権利がついてきます。会場で面接委員と向き合うのではなく、家のパソコンやスマートフォンに向かって英語を話し、その声を録音して採点を受けるしくみです。係の人が案内してくれるわけではないので、受け方の手順を家庭で理解しておくことが、力を出し切るための第一歩になります。

この記事では、日本英語検定協会(以下、英検協会)の公式サイトで確認できた内容をもとに、受験環境、受験期間、録音までの流れ、問題の中身、評価、級の認定との関係、家での練習法、保護者の準備を説明します。試験の情報は2026年9月時点のものです。記事中の英文はすべて英検専科が作成した例で、本番の問題ではありません。一次試験の時間や当日の持ち物は、はじめての英検5級・英検4級ガイドにまとめています。

英検5級・4級のスピーキングテストとは?(2026年9月時点)

結論:一次試験の申込者全員が受けられる、録音形式のテストです。5級は約3分・4問、4級は約4分・5問で、受験は1回の申し込みにつき1回です。

項目内容
形式パソコン・スマートフォン等で受験サイトにアクセスし、解答を録音する
場所自宅や学校など(公開会場での実施はない)
申し込み一次試験の申し込みで自動的に完了
受けられる人一次試験の申込者全員(一次試験の合否や欠席に関係なく受験できる)
ログイン一次試験の成績表に書かれた英検IDとパスワードを使う
結果ウェブで閲覧(成績の郵送はない)

受験は任意ですが、英検協会は「全員受験していただくのが原則」とも説明し、自分の英語力を確かめるために活用してほしいと呼びかけています。

スピーキングテストは級の認定に関係ある?

結論:関係ありません。英検協会は、4級・5級の級認定は「リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定」すると説明しています。スピーキングテストは一次試験の合否に関係なく受験でき、独立して判定されます。

一次試験スピーキングテスト
判定に使うスコアリーディングとリスニングの英検CSEスコアの合計スピーキングの英検CSEスコア
合格基準スコア5級 419/4級 6225級 266/4級 324
合格すると5級・4級の級認定「5級(4級)スピーキングテスト合格」

3級以上は、スピーキングの結果も級の認定に関わります(従来型は一次試験のあとに二次試験の面接、英検S-CBTは4技能を1日で受験し、スピーキングはパソコンへの録音)。4級・5級は自宅でも受験できることを考慮して、一次試験の結果だけで級を認定していると英検協会は説明しています。3級からは話す力が級の合否に直結するので、5級・4級のうちに話す経験をしておくと、その準備にもなります。

スピーキングテストはいつからいつまで受けられる?

結論:申し込んだ回の一次試験の合否閲覧日から、およそ1年間です。期間中の好きな日に1回だけ受けられます。

申し込んだ回受験できる期間(公式サイトの表記)
2025年度 第2回2025年10月27日(月)13:00〜2026年11月15日(日)23:59
2025年度 第3回2026年2月16日(月)13:00〜2027年3月7日(日)23:59
2026年度 第1回2026年6月22日(月)13:00〜2027年7月11日(日)23:59
2026年度 第2回2026年10月26日(月)13:00〜2027年11月14日(日)23:59
2026年度 第3回2027年2月15日(月)13:00〜2028年3月6日(月)23:59

2025年度第2回に申し込んだ方は、2026年11月15日が期限です。期間が長いぶん、後回しにして期限を過ぎてしまうことがあります。英検専科では、一次試験の結果が出たらすぐに受ける日を決め、単語や文の形を覚えているうちに受けることをすすめています。

パソコンとスマートフォン、どちらで受ける?

結論:パソコンはブラウザ、スマートフォンは公式アプリで受験します。iPadは対応していないと公式FAQに書かれています。

端末公式ページの動作環境(2026年9月時点)
WindowsWindows 10・11/Chrome・Edge・Firefox(32bit版)の最新版。Firefoxの64bit版は録音機能が動かない
MacmacOS 12・13・14/Safari・Chrome・Firefoxの最新版
iPhoneiOS 15・16・17・26。公式アプリ「英検スピーキングテスト」を使う
AndroidAndroid 13〜16。公式アプリを使う
iPad対応していない

マイクは端末に内蔵されたものでも受験できると説明されていて、ヘッドセットは必要に応じて用意します。ただし、マイクが内蔵されていないパソコンもあります。マイクの使用を許可する設定の手順も公式ページにあるので、受ける日より前に確認しておきましょう。

ログインから録音まで、テストはどう進む?

結論:「テスト前のチェック」「テストの受け方」「スピーキングテスト(本番)」の3つのパートで進みます。本番は、20秒の黙読→音読→質問への答え、の順です。

ログイン後、申し込んだ級を選びます(5級と4級の両方に申し込んだ場合は、ここで受ける級を選びます)。

パートすること保護者の手伝い
① テスト前のチェック端末・通信の確認、音量の調整、マイクの録音テスト手伝ってよい
② テストの受け方画面を操作しながら、テストの形式と受け方を確認受験者本人が確認する(保護者の手助けは①まで)
③ スピーキングテスト本番受験者だけで行う

本番では、画面の中の面接委員が英語で指示を出します。

  1. 画面にパッセージ(英文)とイラストが表示される
  2. 「First, please read the passage silently for 20 seconds.」の指示で、20秒間黙読する
  3. 「Now, please read it aloud.」の指示のあと、マイクのアイコンが出てから音読する(録音される)
  4. パッセージやイラストについての質問に答える(録音される)
  5. 最後に受験者自身のことを聞かれて答える(録音される)

面接委員の声が聞き取れなかったときは、「もう一度聞いてやり直す」ボタンで2回まで聞き直せます。ただし、先に録音した声は残らないので、答えを録音し直すことになります。

問題の数と中身は?5級は4問、4級は5問

結論:「音読1問+パッセージについての質問2問」は共通です。5級は自分のことを聞く質問が1問、4級はイラストについての質問と自分のことを聞く質問が1問ずつ加わります。

問題5級(約3分)4級(約4分)
音読20語程度のパッセージ25語程度のパッセージ
No.1・No.2パッセージの内容についての質問パッセージの内容についての質問
No.3受験者自身のことなどイラストについての質問(人物の行動や物の状況)
No.4―受験者自身のことなど

「受験者自身のことなど」は、「カードのトピックに直接関連しない内容も含む」と公式の試験内容ページに書かれています。公式の問題見本では、次の点が確認できました。

  • 4級のNo.4は、Yes / No で答える質問のあとに、続けてもう1つ質問される形
  • 満点解答例は、どれも主語と動詞がそろった1文で、人の名前は He / She に言いかえている

評価のされ方と合格基準スコアは?

結論:スピーキングの英検CSEスコアが、5級は266、4級は324以上で合格です。観点ごとの配点など採点基準の内訳は、確認した範囲の公式サイトには示されていません。

  • 合否だけでなく、自分のスコアも確認できる
  • 受験上の配慮で音読を免除した場合、音読を除く解答は4級20点満点、5級15点満点で採点されると公式FAQに書かれている

最後の点から、音読も質問への答えも、それぞれ採点の対象であることが読み取れます。スコアは統計的な方法で算出されるため、「何問できれば合格」という目安は公式には示されていません。

S-CBTで受ける場合はどう違う?

結論:英検S-CBTの実施級は準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級で、1級・4級・5級は対象外です。5級・4級のスピーキングは、この録音形式のテストだけです。

5級・4級スピーキングテスト3級(従来型)二次試験3級(S-CBT)スピーキング
場所自宅や学校など面接会場テストセンター
形式端末に向かって話し録音面接委員と対面ヘッドセットをつけて録音
時期合否閲覧日から約1年の好きな日一次試験合格後の二次試験日ほかの3技能と同じ日
級の認定関係しないスピーキングの合格も必要スピーキングの合格も必要

3級の面接については英検3級の面接対策で説明しています。「黙読→音読→質問に文で答える」流れは、3級の面接にもつながります。

家でできる練習①:20秒黙読からの音読

結論:本番と同じ「20秒黙読→音読」の順で、同じ英文をくり返し読みます。速さより、意味のまとまりで区切ってはっきり読むことが大切です。

練習用の英文(英検専科が作成)

【5級向け・20語】Emi's Dog
Emi has a small dog. Its name is Choco.
Emi walks with Choco every morning.
Choco likes apples very much.

【4級向け・26語】A Trip to the Sea
Taro lives near the sea. Last summer, he went to
the beach with his father. They swam and took
pictures. Taro wants to go there again.
  1. タイマーで20秒を計って黙読し、読めない単語を確認する
  2. ピリオドで少し間をあけながら音読する
  3. スマートフォンで録音して聞き直し、つかえた場所に印をつける
  4. 印の部分を3回ずつ読み、もう一度全体を録音する

4級の英文には went・swam・took のような過去形が入ることがあります。英検専科では、音読用の英文をむやみに増やさず、一次試験の対策で使っている問題集や過去問の短い英文を、同じものでくり返し読むことをすすめています。教材の絞り方は英検5級・4級の勉強法で紹介しています。

家でできる練習②:質問への答え方

結論:質問の疑問詞を聞き取り、パッセージから答えを探して、主語と動詞のある文で答えます。自分のことを聞く質問は、本当のことを1文で答えれば十分です。

先ほどの英文を使った例です(英検専科が作成)。

(5級)Q: What is the dog's name?
       A: Its name is Choco.
       Q: When does Emi walk with Choco?
       A: She walks with Choco every morning.
(4級)Q: Where did Taro go last summer?
       A: He went to the beach.
  • 名前を He / She / It に言いかえる(Emi は She、犬の Choco は It)
  • 3人称単数の -s をつける(walks・wants)。He / She のあとで -s を落とさないよう注意します
  • 過去のことは過去形で答える(did で聞かれたら went)

4級のイラストの質問は、「What is the boy doing?」に「He is swimming.」のように、He / She is + ing形で答えるのが基本です。家では、絵本や写真を見ながら保護者の方が質問し、お子さんが答える練習ができます。

自分のことを聞く質問は、たとえば次のように答えます(英検専科が作成)。

Q: What do you eat for breakfast?
A: I eat rice and eggs.
Q: Do you like summer?
A: Yes, I do.
Q: What do you want to do this summer?
A: I want to go camping.

好きな食べ物・スポーツ・教科・休日にすることなど、よく聞かれそうな話題について、自分の答えを1文ずつ言えるようにしておくと、本番で詰まりにくくなります。

保護者の方の準備チェックリスト

結論:保護者が手助けできるのは、受験環境の準備(テスト環境のチェック)までです。公式サイトは、手助けしてよいのは「テスト環境のチェックまで」とし、テストは受験者本人が受けるよう求めています。

  • 一次試験の成績表で英検IDとパスワードを確認した
  • 端末が動作環境に合っているか確かめた(iPadは不可)
  • スマートフォンなら公式アプリを入れ、マイクの使用を許可した
  • テレビやきょうだいの声が入らない静かな時間と場所を決めた
  • 受験期間の期限を確認し、受ける日を決めた
  • 英検協会の「バーチャルスピーキングテスト」で、流れを親子で確認した

受験後にメールアドレスを登録すると、採点が終わったときに通知メールが届きます。結果は原則として受験日から30日以内に「合否閲覧」で確認でき、登録しなかった場合は約30日後からログインして見られます(受験期間の早い時期に受けた場合は、閲覧開始が二次試験の日程に合わせて決まると注記されています)。

よくある失敗と対策は?

結論:英語の力とは別に、「受け方」でつまずくこともあります。次のような失敗は、事前の確認で防ぎやすくなります。

よくある失敗対策
マイクのアイコンが出る前に話し始めるアイコンを見てから話す習慣を練習でつける
音読を急いで単語がつぶれるピリオドで間をあけて読む
単語だけで答える/動詞の -s を忘れる主語と動詞のある1文で答える練習をする
聞き取れない質問にあてずっぽうで答える2回まで聞き直せることを確認しておく
生活音が入る時間帯に受ける家族に受験の時間を伝えておく
本番を「練習のつもり」で受ける流れの確認はバーチャルスピーキングテストで行う

途中で端末が止まったり電源が落ちたりした場合は、最初からやり直せると公式FAQにあります(それまでの記録は削除されます)。一方、テストを終えたあとは、どんな理由でも再受験は認められません。質問を聞き取る力は一次試験のリスニングの練習でも伸ばせます。英検5級・4級リスニング対策もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 5級・4級のスピーキングテストは、パソコン・スマートフォンでの録音形式。5級は約3分・4問、4級は約4分・5問(2026年9月時点)
  • 級の認定はリーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定。スピーキングテストは一次試験の合否に関係なく受験でき、独立して判定される
  • 受験期間は合否閲覧日から約1年。1回の申し込みにつき1回で、終えたあとの再受験はできない
  • 本番は「20秒黙読→音読→質問」の順。合格基準スコアは5級266・4級324
  • S-CBTは4級・5級が対象外。3級からはスピーキングが級の合否に関係する
  • 家では、同じ英文の音読と、主語と動詞のある文で答える練習をくり返す

英検専科の指導について

英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師陣は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。5級・4級では、単語と文法の確認を授業に組み込みながら、答えるときに名前を He / She に言いかえる理由や、動詞に -s がつく理由を一つずつ説明し、使う教材を絞って同じ英文の音読と受け答えをくり返します。

授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能で受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。5級・4級のコース内容は英検5級の対策ページ・英検4級の対策ページをご覧ください。

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出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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