はじめに
「単語テストはできるのに、英検の問題になると点が取れない」。5級・4級を受けるお子さんの家庭学習を見ていると、こうした声をよく聞きます。5級・4級のリーディングで問われるのは、単語の意味だけではありません。だれが(主語)、どうする(動詞)という文の形が見えているか、そして4級では掲示やEメールの中から、設問に必要な1行を見つけられるかが点数を分けます。
この記事では、日本英語検定協会(以下、英検協会)の公式サイトと、公式サイトで公開されている過去問3回分(2026年度第1回・2025年度第3回・2025年度第2回)の問題冊子と解答を英検専科で読み比べた結果をもとに、次のことを整理します。
- 5級・4級のリーディングの大問構成と問題数、試験時間
- 公開過去問3回分で見えた、大問ごとの出題の特徴(分類表つき)
- 並べかえと会話文を「主語と動詞」で解く方法
- 4級の掲示・Eメール・説明文の読み方と、数字のひっかけへの注意
- わからない単語の扱い方、音読と解き直し、年齢に合った進め方
- 保護者のサポート、8週間の学習計画、よくある失敗
試験の情報は2026年9月時点のものです。記事中の英語の例文・例題は説明のために英検専科が作ったもので、本番の問題ではありません。はじめて英検を受ける方は、申し込みや当日の流れを英検5級・4級をはじめて受ける方へのガイドで先に確認しておくと安心です。
英検5級・4級のリーディングはどんな問題?問題数と時間(2026年9月時点)
結論:5級は3つの大問で25問・25分、4級は4つの大問で35問・35分です。4級だけに長文(掲示・Eメール・説明文)があります。
英検協会の「試験内容」ページに書かれている構成は次のとおりです。
| 大問 | 形式(公式の名称) | 5級 | 4級 |
|---|---|---|---|
| 1 | 短文の語句空所補充 | 15問 | 15問 |
| 2 | 会話文の文空所補充 | 5問 | 5問 |
| 3 | 日本文付き短文の語句整序(並べかえ) | 5問 | 5問 |
| 4 | 長文の内容一致選択(掲示・案内/Eメール(手紙文)/説明文) | なし | 10問 |
| 合計 | 25問 | 35問 | |
| 試験時間 | 25分 | 35分 |
どちらも1問あたり約1分の計算です。解答はすべて4つの選択肢から1つを選ぶマークシート方式です。英検協会は級の目安を、5級は「中学初級程度」、4級は「中学中級程度」としています。
並べかえの答え方は5級と4級で違う
同じ並べかえでも、公開過去問3回分の問題冊子では答え方が級によって違いました。
| 5級 | 4級 | |
|---|---|---|
| 並べる語句の数 | ①〜④の4つ | ①〜⑤の5つ |
| マークするもの | 1番目と3番目にくるものの組み合わせ | 2番目と4番目にくるものの組み合わせ |
5級で慣れたお子さんが4級に進むと、「1番目と3番目」のつもりでマークしてしまうことがあります。4級の過去問を解き始めたら、最初に指示文を指でなぞって確認する習慣をつけましょう。なお、問題冊子の日本語の指示文には、漢字にふりがながついています。
合否とリーディングの関係は?
5級・4級の級認定は、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定されます。スピーキングテストは一次試験の合否に関係なく受けられるテストで、級の合否とは別に判定されます。一次試験の合格基準スコア(英検CSEスコア)は、5級が419、4級が622です。
英検協会は、技能ごとの問題数に関係なく、各技能にスコアを均等に配分していると説明しています。技能ごとの満点は5級が425、4級が500です。4級はリーディングが35問、リスニングが30問なので、1問あたりのスコアへの影響は技能によって違いますが、リーディングとリスニングは同じ重さで合否に関わります。リスニングの対策は英検5級・4級のリスニング対策で詳しく扱っています。
また、英検S-CBT(パソコンで受ける方式)は4級・5級を実施していません。5級・4級は従来型(紙の問題冊子)で受験します。
公開過去問3回分でわかった5級リーディングの特徴
結論:5級は、大問1では単語・熟語・文法、大問2と大問3では「主語と動詞の組み合わせ」と「疑問文の語順」がくり返し問われていました。
ここからの分類は、2026年度第1回・2025年度第3回・2025年度第2回の問題冊子と解答をもとにした英検専科の分類です。3回分の観察なので、今後も同じ割合で出るとは限りません。
大問1:前半は単語、後半は熟語と文法
| 問題番号の範囲 | 当教室の分類 | 2026年度第1回 | 2025年度第3回 | 2025年度第2回 |
|---|---|---|---|---|
| (1)〜(7) | 単語(名詞・動詞・形容詞) | 7 | 7 | 7 |
| (8)〜(12) | 熟語・会話表現 | 5 | 5 | 5 |
| (13)〜(15) | 文法 | 3 | 3 | 3 |
| 合計 | 15 | 15 | 15 |
3回とも、(13)〜(15)の文法問題は次の内容でした。
| 回 | (13)〜(15)で問われた文法 |
|---|---|
| 2026年度第1回 | 代名詞(his)、代名詞(mine)、現在進行形 |
| 2025年度第3回 | 代名詞(They)、代名詞(our)、現在進行形 |
| 2025年度第2回 | be動詞の否定(isn't)、疑問詞(Whose)、Let's のあとの動詞の形 |
9問のうち4問が代名詞、2問が現在進行形でした。代名詞は「I / my / me / mine」のように表で覚えている子が多いのですが、本番では空所が文の中でどんな役目をしているかを見ると選びやすくなります。後ろに名詞が続けば「〜の」の my・his、動詞や前置詞のあと(「〜を・〜に」)なら me・him、「〜のもの」なら mine・his です。
熟語・会話表現では、あいさつや返事の決まった言い方(「わかった」「すみません」「よい一日を」にあたる英語)や、前置詞と組み合わせる言い方が出ていました。単語帳に熟語のページがあれば、会話の形で声に出して覚えると大問2でも役立ちます。
大問2:会話の答え方は4つの型
大問2(5問)の正解を、答え方の型で分けると次のようになりました。
| 正解の型 | 2026年度第1回 | 2025年度第3回 | 2025年度第2回 | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 疑問詞(Where / When / What など)の質問に答える | 0 | 2 | 3 | 5 |
| Yes / No の質問に、主語と動詞を合わせて答える | 2 | 0 | 0 | 2 |
| 提案・依頼・ほめ言葉への返事やあいづち | 2 | 1 | 1 | 4 |
| 前後の発言につながる説明や理由を補う | 1 | 2 | 1 | 4 |
| 計 | 5 | 5 | 5 | 15 |
2026年度第1回には、「Are you 〜?」という質問に対して、Yes のあとの主語と動詞の組み合わせだけが違う4つの選択肢から選ぶ問題がありました。意味がなんとなく分かっていても、主語と動詞を見ていないと迷う問題です。
空所のあとにも文が続く問題では、その後ろの文がヒントになっていました。たとえば2026年度第1回には、空所のあとに「おなかがすいている」と続き、食事の提案に賛成する返事が正解になる問題がありました。空所の前だけを読んで選ぶと間違えやすくなります。
大問3(並べかえ):9問が疑問文だった
並べかえ15問(5問×3回)を、文の形で分けると次のとおりです。
| 文の形 | 2026年度第1回 | 2025年度第3回 | 2025年度第2回 | 計 |
|---|---|---|---|---|
| be動詞の文(疑問文をふくむ) | 3 | 2 | 1 | 6 |
| 一般動詞の文(do / does の疑問文をふくむ) | 1 | 2 | 2 | 5 |
| 現在進行形(be動詞+-ing) | 1 | 1 | 1 | 3 |
| can の文 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 計 | 5 | 5 | 5 | 15 |
このうち疑問文は15問中9問(疑問詞で始まる文が8問、Yes / No で答える疑問文が1問)でした。5級の並べかえは、「疑問詞・be動詞や do / does・主語・動詞」の順番が身についているかどうかで大きく差がつきます。
公開過去問3回分でわかった4級リーディングの特徴
結論:4級は大問1〜3で5級の内容が一段階広がり、大問4の長文では「設問の順に本文を読む」「本文に出てくる別の数字に気をつける」ことが大切でした。
大問1〜3:比較と過去形、熟語のかたまり
大問1の(13)〜(15)の文法問題では、3回とも比較(〜er / the 〜est)が1問ずつ出ていました。ほかに過去形、must、疑問詞、動詞の to 〜 の形、There are の文などが問われています。5級には出ていなかった「過去」「比較」や、can 以外の助動詞(must など)が、4級の文法の中心です。
並べかえ15問を文の形で分けると、次のようになりました。
| 文の形(当教室の分類) | 2026年度第1回 | 2025年度第3回 | 2025年度第2回 | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 助動詞(may / can / could / will)や have to を使う文 | 3 | 2 | 1 | 6 |
| 過去の文(助動詞の文を除く) | 1 | 3 | 1 | 5 |
| 現在の文・命令文(助動詞の文を除く) | 1 | 0 | 3 | 4 |
| 計 | 5 | 5 | 5 | 15 |
また、「〜に向けて家を出る」「〜と…について話す」にあたる熟語は、それぞれ3回のうち2回の並べかえに出ていました。4級の並べかえは語句が5つに増えるぶん、熟語をひとかたまりとして見つけられると、残りの語句の置き場所が決まりやすくなります。
大問4:長文の構成は3回とも同じ形
| 回 | A 掲示(2問) | B Eメール(3問) | C 説明文(5問) |
|---|---|---|---|
| 2026年度第1回 | 学校に音楽家が来る案内 | 孫と祖母のやりとり(2通) | 歴史博物館に行った話(3段落) |
| 2025年度第3回 | ジュース店の本日のおすすめ | 娘と母のやりとり(2通) | 外国の友達をたずねた話(3段落) |
| 2025年度第2回 | 海岸清掃ボランティアの案内 | 友達同士のやりとり(2通) | 海外でホームステイをした話(4段落) |
Cの説明文は、3回とも設問が本文の順番に並び、最後の設問は最後の段落の内容でした。設問の種類は次のとおりです。
| 設問が問うもの | 2026年度第1回 | 2025年度第3回 | 2025年度第2回 | 計 |
|---|---|---|---|---|
| 数・時刻・日付・時期(How many / How old / What time / When など) | 4 | 3 | 2 | 9 |
| 物・こと(What) | 4 | 4 | 4 | 12 |
| 人(Who など) | 1 | 0 | 2 | 3 |
| 理由(Why / because) | 1 | 1 | 1 | 3 |
| 場所・手段(Where / How) | 0 | 2 | 1 | 3 |
| 計 | 10 | 10 | 10 | 30 |
30問のうち26問は疑問文の設問で、4問は「文の続きを選ぶ」形でした。
数字の設問は「本文にある別の数字」がひっかけ
数・時刻・日付・時期を問う9問のうち8問では、本文に出てくる別の数・日時・季節が選択肢に入っていました(当教室の確認)。
| 回 | 設問の内容 | 選択肢に入っていた本文中の別の情報 |
|---|---|---|
| 2026年度第1回 | 赤ちゃんの数 | 滞在した「2週間」、次に泊まる「4日間」の数 |
| 2026年度第1回 | 黒板が何年前のものか | 主人公の年齢、建物の古さの年数 |
| 2025年度第3回 | 果物が届く時刻 | 店の開店・閉店の時刻 |
| 2025年度第3回 | 友達の年齢 | 主人公の年齢、滞在した日数 |
| 2025年度第2回 | メールを送る期限 | ボランティアの実施日 |
| 2025年度第2回 | 友達の家に行ける時刻 | パーティーの開始時刻、レッスンの終わる時刻、最初の誘いの時刻 |
数字が出てきたら、その数字が「何の数」なのかを本文の横に小さく書く(例:「13=ジョージの年」「80=建物」)と、選択肢で迷いにくくなります。
並べかえと会話文は「主語と動詞」で解く
結論:文の中の「だれが(主語)」と「どうする・どうだ(動詞)」を先に決めると、並べかえも会話文も答えが絞れます。
自作の例で、主語と動詞を見る練習
次の3つは英検専科が作った練習用の例です。( )に入る語を考えてみましょう。
① My sister and I ( ) tennis every Sunday. [play / plays]
② ( ) your brother like soccer? [Do / Does]
③ A: Are you and Ken in the same class?
B: Yes, ( ) are. [we / they]
- ①は主語が「My sister and I(姉と私)」の2人なので play。主語の中に「I」があっても、2人以上なら s をつけません。
- ②は主語が「your brother(1人・自分でも相手でもない人)」なので Does。
- ③は「あなたとケンは?」と聞かれているので、答えは「私たちは」の we。
家で練習するときは、主語を四角で囲み、動詞に下線を引くだけで十分です。小学生なら、囲んだ主語を指さして「これは1人?2人以上?」と声に出すと、s のつけ忘れに気づきやすくなります。
5級の並べかえ:疑問文は「疑問詞→do/be→主語→動詞」
次も英検専科の自作例です。
あなたは毎朝何時に起きますか。
( ① do ② time ③ you ④ what ) get up every morning?
- 日本文の「何時に」から、文頭は What time(④②)と決める
- 「起きますか」は一般動詞(get up)なので、次は do(①)
- その次に主語 you(③)、最後に動詞 get up が続く
完成文は What time do you get up every morning? で、1番目は④、3番目は①です。公開過去問の並べかえでは、( ) の中の語は文のはじめの語も小文字になっているので、大文字を手がかりに文頭を決めることはできません。日本文の最後が「〜か」なら疑問文と考え、疑問詞から組み立てましょう。
4級の並べかえ:熟語のかたまりを先につくる
私は放課後、友達とテニスをするつもりです。
I ( ① going ② play ③ am ④ to ⑤ tennis ) with my friends after school.
「〜するつもりです」は be going to 〜 というかたまりです。先に am going to を組み、その後ろに動詞 play、目的語 tennis を置きます。完成文は I am going to play tennis with my friends after school. で、2番目は①、4番目は②です(自作例)。
会話文:空所の前と後ろの両方を読む
大問2では、空所の前の質問だけでなく、空所の後ろの1文も読んでから選びます。自作の例で確認しましょう。
Boy: Can you play the piano?
Girl: ( ) I take lessons every Friday.
1 No, I'm not. 2 Yes, I can. 3 Yes, it is. 4 No, thank you.
Can you 〜? には can で答えるので 2 です。さらに後ろの「毎週金曜日にレッスンを受けている」が Yes の答えとつながることも確かめられます。
4級の掲示・Eメール・説明文はどう読む?
結論:先に設問を読み、設問の中の言葉(場所・人・日時)を本文で探します。全文を同じ丁寧さで訳す必要はありません。
掲示:日付・時刻の欄は「ひっかけ」の材料にもなる
公開過去問3回分の掲示の設問6問を見ると、日付・時刻の欄そのものを答える設問はありませんでした。2025年度第3回と第2回では、その欄に書かれた時刻や日付が、別の設問の選択肢(不正解)として使われていました。答えは本文の説明の文や、最後の注意書き(「〜を持ってきてください」「〜までにメールを送ってください」)にありました。
掲示を読む手順は次のとおりです。
- 見出しを読んで、「何のお知らせか」を日本語で一言にする
- 設問を読み、キーワード(例:体育館、持ってくるもの、メール)に丸をつける
- 掲示の中で同じ語、または同じ意味の語を探し、その1文だけをていねいに読む
- 数字の選択肢は、本文中のどの数字と対応するかを確かめてから選ぶ
自作の例で練習してみましょう。
City Library Summer Event
Picture Book Time for Children
Date: August 3 Time: 10:00 a.m. to 11:30 a.m.
Please come to the second floor.
Children under six need to come with a parent.
Q. Where will the event be held?
1 On the first floor. 2 On the second floor. 3 At a park. 4 At a school.
設問の Where(どこで)から、場所を表す文を探すと「2階に来てください」の1文が見つかります。答えは2です。日付や時刻を読まなくても解ける設問だと分かれば、時間の節約にもなります。
Eメール:2通のやりとりは「質問と返事」を線で結ぶ
4級のEメールは、公開過去問3回分とも1通目と、その返信の2通で構成されていました。3問の答えの根拠がどちらのメールにあったかをまとめると、次のようになります。
| 回 | (28) | (29) | (30) |
|---|---|---|---|
| 2026年度第1回 | 1通目と2通目の両方 | 2通目 | 2通目 |
| 2025年度第3回 | 1通目 | 1通目(2通目にも関連する文あり) | 2通目 |
| 2025年度第2回 | 1通目 | 2通目 | 2通目 |
3回とも、最後の設問(30)の答えは2通目(返信)にありました。読み方のポイントは次の3つです。
- From と To を最初に確認する:「だれが、だれに」書いたかを取り違えると、設問の主語(Jimmy なのか grandmother なのか)と合わなくなります。
- 1通目の質問に、2通目のどの文が答えているかを線で結ぶ:2通目の返事は、1通目の質問の順番どおりとは限りません。
- できなかったこと・やめたことに注意する:2025年度第3回には、「〜できなかったので別の方法で行った」という内容から、実際に使った方法を選ぶ設問がありました。否定の文(couldn't / didn't)の前後は特にていねいに読みます。
説明文:1段落読んだら、設問を1つ解く
説明文は、3回とも設問が本文の順番どおりでした。そこで英検専科では、「本文をすべて読んでから設問へ」ではなく、1段落読むごとに対応する設問を解くやり方をすすめています。途中で内容を忘れにくく、見直しのときも根拠の段落にすぐ戻れます。
最後の設問は3回とも、「今の好きな教科」「今、毎週していること」など、話の終わりの時点を問うものでした。「前は〜だったが、今は…」という対比があれば、Now や now のある文を探しましょう。
わからない単語が出たときはどうする?
結論:設問に関係ない単語は飛ばし、関係する単語は前後の文から意味を予想します。試験のあとに、単語帳で確かめて覚えます。
- 大文字で始まる見なれない語は、人・場所・店の名前のことが多い:公開過去問でも、海外の都市名や海岸の名前が出ていました。意味を知らなくても「場所の名前」と分かれば読み進められます。
- 設問に出てこない単語は、いったん飛ばす:4級の長文は、全部の単語が分からなくても、設問に必要な文が読めれば答えられます。
- 設問に関係する単語は、前後の文から予想する:たとえば「黒板は緑色で驚いた」という文の前後なら、分からない語があっても「色」や「驚き」に関わる内容だと見当がつきます。
- 試験や練習のあとで、単語帳に戻る:分からなかった語のうち、選択肢や設問に関わった語を1回につき5つまで選び、単語帳のその語に印をつけます。
英検専科の考え方は、「新しい単語集を増やすより、級に合った単語帳1冊を使い切る」ことです。過去問で出会った語を、今使っている単語帳の中で確認すると、教材が増えずに復習の回数が増えます。単語と文法を合わせた進め方は英検5級・4級の勉強法をご覧ください。
読解力を伸ばす練習は?音読と解き直し
結論:同じ過去問を「解く→根拠を確かめる→音読する→もう一度解く」の順で使い切ると、読むスピードと正確さの両方が伸びやすくなります。
解き直しの手順
- 時間を計って解く:5級は25分、4級は35分。4級では、英検専科は大問1〜3を15分ほどで解き、長文に20分近く残す練習をすすめています。
- 答え合わせをして、根拠に線を引く:正解だった問題も、本文や問題文のどこで答えが決まったかに線を引きます。
- 間違えた選択肢の理由を言う:「この数字は建物の年だから違う」「これは1通目の人の話だから違う」のように、日本語で説明します。
- 3日後にもう一度解く:同じ問題で正解できるか、理由を言えるかを確かめます。
音読のしかた(級ごと)
| 級・大問 | 音読するもの | ねらい |
|---|---|---|
| 5級 大問2 | 会話を2人の役に分けて読む | 質問と答えの組み合わせを口で覚える |
| 5級 大問3 | 並べかえの完成文を3回読み、1回書き写す | 疑問文の語順を体に入れる |
| 4級 大問3 | 完成文の熟語部分を強調して読む | be going to などのかたまりを覚える |
| 4級 大問4 | 長文を1段落ずつ、意味を思い浮かべながら読む | 英語の順番のまま内容をつかむ |
音読は、意味が分かっている英文で行います。先に解き直しで内容を確かめてから読むと、ただ声を出すだけの練習になりにくくなります。
年齢に合った進め方は?小学生と中学生の違い
結論:小学校低学年は大問1〜3を少しずつ、小学校高学年と中学生は過去問を通しで解く時間もつくります。4級の長文は、読む量に慣れる期間をとりましょう。
| 目安 | 進め方のポイント |
|---|---|
| 小学校低学年(5級) | 1日10〜15分。大問1を5問ずつ解き、大問3は保護者が日本文を読み上げる。英文は指でなぞりながら読む |
| 小学校中学年〜高学年(5級・4級) | 大問ごとに1日1つ。主語と動詞に印をつける練習を続け、週末に1回分を通しで解く |
| 中学1年生(5級・4級) | 学校で習った文法(be動詞・一般動詞・進行形・過去形)と大問1の文法問題を結びつけて復習する |
| 中学2年生(4級) | 比較・助動詞・不定詞など、学校の進度より先の内容は教科書の例文で確認。長文は毎日1題 |
小学生が4級を受ける場合、長文の英文量に最初は驚くことがあります。いきなり35分通しで解くより、掲示だけ・Eメールだけと1題ずつ分けて始めると、つまずきにくくなります。
保護者はどうサポートすればいい?
結論:英語を教えなくても、「読み上げ係」「時間係」「理由をたずねる係」でサポートできます。
- 並べかえの日本文を読み上げる:日本語の意味がつかめると、英語の語順を考えることに集中できます。
- 答えの理由を日本語でたずねる:「どうしてこれにしたの?」「その数字は何の数?」と聞くと、根拠を持って選んでいるかが分かります。正解か不正解かより、理由を言えたことをほめましょう。
- マークの練習につき合う:5級の並べかえは「1番目と3番目」、4級は「2番目と4番目」の組み合わせをマークします。問題用紙に並べた順番を書いてからマークする習慣をつけると、ずれが減ります。
- 時間を計る:通しで解く日は、保護者がタイマーを担当します。終わった時間を記録しておくと、試験までにどれだけ速くなったかが見えます。
- 教材を増やしすぎない:不安になると問題集を買い足したくなりますが、同じ過去問を理由まで説明できるようになるまで使う方が、弱点がはっきりします。
英検5級・4級リーディングの学習計画(8週間の例)
結論:前半4週間で文の形と単語を固め、後半4週間で過去問を大問ごと→通しの順に使い切ります。
リーディングに1日15〜20分をあてる場合の、英検専科の計画例です。
| 時期 | 5級 | 4級 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 単語帳を毎日。be動詞・一般動詞の文で主語と動詞に印をつける練習 | 単語帳を毎日。過去形・比較・助動詞の文法を教科書の例文で確認 |
| 3〜4週目 | 過去問1回分の大問1・2を解き直しまで。代名詞の表を確認 | 過去問1回分の大問1〜3を解き直しまで。熟語を会話の形で音読 |
| 5〜6週目 | 大問3(並べかえ)を3回分。完成文の音読と書き写し | 大問4を3回分。数字に「何の数か」を書く練習、Eメールの線結び |
| 7週目 | 3回分を通しで解き、間違えた問題だけ解き直し | 3回分を通しで解き、時間配分を確認 |
| 8週目 | 間違えた問題の見直しと単語帳の印の語の復習 | 間違えた問題の見直しと単語帳の印の語の復習 |
公開されている過去問は各級3回分です。3回分をくり返し使い、2回目・3回目には「理由を言えるか」を確かめる使い方にすると、同じ問題でも練習の中身が深まります。4級に合格したあと3級を目指す場合は、長文の読み方が一段階変わるので、英検3級の長文読解対策も参考にしてください。
英検5級・4級のリーディングでよくある失敗と対策
結論:多くの失敗は、「主語と動詞を見ていない」「根拠の文を確かめていない」「答え方の指示を読んでいない」の3つにまとめられます。
並べかえを日本語の順番に並べてしまう
日本語は「私は・学校へ・歩いて・行きます」と動詞が最後にきますが、英語は主語のすぐ後ろに動詞がきます。主語→動詞を先に置いてから、残りを並べる順番を守りましょう。
Yes / No だけを見て会話文を選ぶ
「Yes, I am.」「Yes, I can.」「Yes, it is.」のように、Yes のあとが違う選択肢が並ぶことがあります。質問の主語と動詞(be動詞・do・can)に合わせて選びます。
長文で、本文にある数字をそのまま選ぶ
本文に出てくる数字でも、設問が聞いている数とは限りません。数字の横に「何の数か」を書く練習で防げます。
Eメールの書き手を取り違える
1通目と2通目で書き手が入れかわります。From と To を最初に確認し、設問の主語がどちらの人かを確かめます。
5級の答え方のまま4級の並べかえをマークする
4級は「2番目と4番目」です。問題用紙に並べた順番を番号で書き、指示文の番目を確認してからマークしましょう。
問題集を次々に買い足す
教材が増えると、1冊ごとの解き直しが浅くなります。級に合った単語帳1冊と公開過去問3回分を中心に、理由を説明できるまで使い切る方が、弱点の見直しがしやすくなります。
まとめ
- 5級のリーディングは3つの大問で25問・25分、4級は4つの大問で35問・35分(2026年9月時点)。長文があるのは4級だけです。
- 並べかえは、5級が4つの語句で「1番目と3番目」、4級が5つの語句で「2番目と4番目」をマークします。
- 公開過去問3回分では、5級の並べかえ15問中9問が疑問文、4級の文法問題では3回とも比較が出ていました。
- 並べかえと会話文は、主語と動詞を先に決めると答えが絞れます。会話文は空所の後ろの文も読みます。
- 4級の長文は、設問を先に読み、キーワードの1文を探します。数字の設問では、本文にある別の数字が選択肢に入っていることが多く見られました。
- 同じ過去問を「解く→根拠に線→音読→3日後に解き直し」の順で使い切ります。
- 保護者は読み上げ係・時間係・理由をたずねる係としてサポートできます。
英検専科の指導について
英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師陣は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。5級・4級のリーディングでは、単語と文法の確認を授業に組み込みながら、並べかえや会話文で主語と動詞をどう決めたのか、長文の答えが本文のどの1文で決まるのかを一つずつ説明し、使う教材を絞って同じ過去問をくり返し使い切ります。
授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能で受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。コース内容は英検5級の対策ページ・英検4級の対策ページをご覧ください。
出典・参考
- 5級の試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会
- 4級の試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会
- 5級の過去問・試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会
- 4級の過去問・試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2026年度第1回 5級 一次試験 問題冊子(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2026年度第1回 5級 解答(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第3回 5級 一次試験 問題冊子(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第3回 5級 解答(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第2回 5級 一次試験 問題冊子(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第2回 5級 解答(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2026年度第1回 4級 一次試験 問題冊子(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2026年度第1回 4級 解答(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第3回 4級 一次試験 問題冊子(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第3回 4級 解答(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第2回 4級 一次試験 問題冊子(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 2025年度第2回 4級 解答(PDF)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 英検CSEスコアとは(各級の合格基準スコア)|公益財団法人 日本英語検定協会
- 英検CSEスコアでの合否判定方法について|公益財団法人 日本英語検定協会
- 英検S-CBTについて|公益財団法人 日本英語検定協会