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英検対策

英検準2級の勉強法|3級からの変化・技能別対策・教材を絞った学習計画

英検準2級の勉強法を、公式の試験内容と過去問をもとに解説します。3級から何が変わるのか、下線部について2つ質問するEメール問題の書き方、技能別の対策、準2級プラス・2級との関係、教材を絞った学習計画までまとめました。

英検準2級の勉強法|3級からの変化・技能別対策・教材を絞った学習計画

はじめに

英検準2級は、日本英語検定協会(以下、英検協会)が「高校中級程度」を目安としている級です。中学生が3級の次に目指すことが多く、高校生にとっては大学入試を見すえた最初の目標になりやすい級でもあります。

3級に合格した人でも、準2級では「長文が長い」「リスニングが1回しか流れない」「Eメールで何を書けばいいかわからない」と戸惑うことがあります。これは、準2級で試験の形そのものが変わるからです。

この記事では、英検協会の公式サイトと公開されている過去問をもとに、3級からの変化、技能別の対策、準2級プラス・2級との関係、教材を絞った学習計画を整理します。準2級の概要は英検準2級の対策ページもあわせてご覧ください。

英検準2級の試験内容は?3級から何が変わる?

結論から言うと、準2級は3級に比べて「試験時間が長い」「長文の種類が増える」「リスニングがすべて放送1回」「Eメールで自分から質問する」の4点が大きな違いです。

一次試験の構成

技能形式問題数備考
リーディング短文の語句空所補充15問4肢選択
リーディング会話文の空所補充5問4肢選択
リーディング長文の語句空所補充2問物語文・説明文
リーディング長文の内容一致選択7問Eメール・説明文
ライティングEメール1問返信メールを英文で書く
ライティング英作文1問質問に対する意見を論述
リスニング会話の応答文選択10問放送1回
リスニング会話の内容一致選択10問放送1回
リスニング文の内容一致選択10問放送1回

試験時間は、リーディング・ライティングが80分、リスニングが約25分です。

3級との比較

項目3級準2級
レベルの目安中学卒業程度高校中級程度
リーディング・ライティングの時間65分80分
長文の語句空所補充なし2問
リスニングの放送回数第1部は1回、第2部・第3部は2回すべて1回
Eメール2つの質問に答える(15〜25語)質問に答え、下線部について2つ質問する(40〜50語)
英作文考えと理由2つ(25〜35語)意見と理由2つ(50〜60語)
面接約5分・30語程度の音読約6分・50語程度の音読
合格基準スコア(一次/二次)1103/3531322/406

語数の目安は、2026年度第1回の問題冊子の指示で確認したものです。ライティングはどちらの問題も3級のおよそ2倍の語数になります。

合格基準スコアと技能ごとの配分

準2級の合格基準スコアは、一次試験が1322、二次試験が406(英検CSEスコア)です。準2級の技能ごとの満点は600で、スコアはリーディング・リスニング・ライティングに均等に配分されています。ライティング2題で、一次試験のスコアの3分の1が決まるということです。スコアのしくみは英検CSEスコアの見方でも解説しています。

英検準2級の技能別の対策

どの技能でも、土台は単語と文法です。そのうえで、準2級で新しく求められる力を一つずつ練習します。

単語と文法:高校で習う範囲に早めに触れる

準2級の大問1(15問)は、単語・熟語・文法の知識がそのまま問われます。中学生が受験する場合は、関係代名詞や現在完了、仮定法など、学校でまだ習っていない文法が出てくることもあります。

  • 準2級用の単語帳を1冊選び、英語を見て意味をすぐ言えるまでくり返す
  • 文法は問題集を1冊に絞り、間違えた問題は「なぜその答えになるか」を1行で書く
  • 知らない熟語は、例文ごと覚える

リーディング:長文は「段落ごとの要点」をつかむ

準2級では、長文の語句空所補充(2問)が加わります。空所の前後だけでなく、段落全体で何を言っているかをつかまないと解けない問題です。

  1. 各段落を読んだら、その段落の要点を日本語で一言メモする
  2. 空所の前後に「However」「For example」「Because of this」などのつなぎの言葉がないか確認する
  3. 選んだ語句を入れて、段落の流れが自然になるか読み直す

長文の内容一致選択では、設問を先に読んで何を探すかを決め、本文の中で答えの根拠になる文に線を引く習慣をつけましょう。

ライティング①:Eメールは「答える」と「2つ質問する」

準2級のEメールは、2026年度第1回の問題冊子で次のように指示されています。

  • 外国人の知り合いからのEメールにある質問にわかりやすく答える
  • Eメール文中の下線部について、その特徴を問う具体的な質問を2つする
  • 語数の目安は40語〜50語

3級のEメールは「聞かれたことに答える」問題でしたが、準2級では自分から相手に質問することが求められます。ここが3級との最大の違いです。

たとえば、相手のメールに「I bought a new bike.」という文があり、「a new bike」に下線が引かれていたとします(以下の例はすべて自作です)。下線部は「新しい自転車」なので、その特徴を問う質問を考えます。

(下線部の特徴を問う質問の例)
What color is it?
How much did it cost?
Is it easy to ride on hills?

そして、メールの最後にある相手の質問にも答えます。全体の流れは次のとおりです。

(返信の構成)
1. 下線部についての質問を2つ
2. 相手の質問への答え(考え+理由)

「Where did you buy it?」のように、下線部そのものではなく周辺の事情を聞く質問は、「特徴を問う」という指示からずれやすいので注意しましょう。詳しい書き方と練習法は、英検準2級Eメール問題の書き方で解説しています。

ライティング②:英作文は「意見→理由2つ→まとめ」

英作文は、QUESTIONについて自分の意見とその理由を2つ、50語〜60語で書きます。3級よりも語数が増えるので、理由ごとに具体例や説明を1文ずつ足すのがポイントです。

(構成の例)
意見:I think ~.
理由1:First, ~. (具体的な説明を1文)
理由2:Second, ~. (具体的な説明を1文)
まとめ:For these reasons, ~.

型を1つに決め、同じ型で何度も書いて添削を受けることが、いちばんの近道です。自分では気づきにくい時制のずれや、主語と動詞の一致のミスを、第三者に確認してもらいましょう。

リスニング:「1回で聞き取る」ための準備

準2級のリスニングは、すべて放送1回です。3級のように2回目で確かめることができません。

  • 放送が始まる前に選択肢に目を通し、何が問われそうかを予想する
  • 聞き取れなかった問題に引きずられず、次の問題に気持ちを切り替える
  • 練習では、解いたあとに原稿で確認し、音声に合わせて音読する

聞き取れない原因は、知らない単語か、知っている単語が音と結びついていないかのどちらかです。音読で「読んでわかる英語」を「聞いてわかる英語」に変えていきます。

スピーキング:イラストは2種類、自分の意見も聞かれる

準2級の面接は、約6分の個人面接です。公式サイトの構成は次のとおりです。

順番内容
音読50語程度のパッセージ
No.1パッセージについての質問
No.2イラスト中の人物の行動を描写する
No.3イラスト中の人物の状況を説明する
No.4カードのトピックに関連した内容について意見を答える
No.5日常生活の身近な事柄について答える

3級の面接と比べて、No.4で自分の意見と理由を言うことが求められる点が違います。英作文と同じ「意見→理由」の型が使えるので、ライティングの練習がそのまま面接にも生きます。

準2級プラス・2級との関係は?

準2級プラスは、準2級と2級の間に2025年度から新しく設けられた級です。 準2級に合格したあと、次にどちらを目指すかを考えるために、公式サイトの情報を比べてみましょう。

項目準2級準2級プラス2級
レベルの目安高校中級程度高校上級程度高校卒業程度
リーディング・ライティングの時間80分85分85分
ライティングEメール(40〜50語)+英作文(50〜60語)要約(25〜35語)+英作文(50〜60語)要約(45〜55語)+英作文(80〜100語)
面接約6分・イラストについて2問約7分・3コマのイラストの展開を説明約7分・3コマのイラストの展開を説明
合格基準スコア(一次/二次)1322/4061402/4271520/460

(語数は各級の2026年度第1回の問題冊子で確認)

準2級プラスと2級では、Eメールの代わりに要約が出題され、面接のイラストも3コマの展開を説明する形式になります。準2級のうちから、英文を読んで要点を短くまとめる練習や、話の流れを順序立てて説明する練習を少しずつ取り入れておくと、次の級への橋渡しになります。準2級プラスについては、英検準2級プラスとはで詳しく紹介しています。

教材を絞った英検準2級の学習計画

教材は「単語帳1冊・文法の問題集1冊・過去問」を基本にします。 準2級は覚えることが増えるぶん、教材を増やすと一つひとつが中途半端になりがちです。同じ教材を完璧になるまでくり返すほうが、効率よく力がつきます。

英検協会の準2級のページでは、過去1年(3回分)の過去問が、リスニングの音声と原稿とあわせて公開されています。これを「形式の確認」と「仕上げ」に使います。

3か月前から始める場合

時期中心にやること
3か月前〜2か月前過去問を1回分解いて、技能ごとの弱点を知る。単語帳1周目。文法の未習単元を問題集で確認
2か月前〜1か月前単語帳2周目(言えなかった語を中心に)。Eメール・英作文を週2〜3回書いて添削を受ける。長文は段落ごとの要点メモで1日1題
1か月前〜2週間前過去問を時間を計って解き、原因(単語・文法・読み方・時間配分)を分けて復習
直前2週間新しい教材は増やさず、単語帳と過去問の解き直し。ライティングは毎日1題
一次試験後面接の通し練習。No.4の意見と理由を中心に

2か月前から始める場合

時期中心にやること
2か月前〜1か月前単語帳は大問1で出やすい範囲を優先。文法は過去問で間違えた単元に絞る。ライティングは型を決めて週3回
1か月前〜直前過去問を時間を計って解き、解き直しを中心に。リスニングは毎日1パート+音読
一次試験後面接の通し練習

80分の時間配分の目安

リーディングとライティングは同じ80分の中で解きます。次の配分は一つの目安です。

パート目安
短文・会話文の空所補充(20問)15分
長文(9問)25分
Eメール15分
英作文20分
見直し5分

過去問を解くときに自分の実際の時間を記録し、どこで時間を使いすぎているかを確認して調整してください。

英検準2級でよくあるつまずき

Eメールで下線部について質問していない

相手の質問に答えるだけで終わってしまい、下線部についての質問が抜けるミスです。問題冊子には、Eメールに対応していないと判断された場合は0点と採点されることがあると明記されています。書き終わったら、指示の●を一つずつ確認する習慣をつけましょう。

質問が下線部の「特徴」を問うていない

「When did you buy it?」のように、下線部の特徴ではなく状況を聞いてしまうケースです。練習のときに「色・大きさ・値段・使いやすさ・味」など、特徴を聞く観点の一覧を作っておくと迷いにくくなります。

リスニングで1問聞き逃すと崩れる

放送1回に慣れていないと、1問の聞き逃しで次の問題まで落としてしまいます。わからない問題は印をつけてすぐ次へ。切り替えも練習のうちです。

中学範囲の文法があいまいなまま進む

準2級の文法問題でつまずく原因が、実は中学範囲の文法にあることも少なくありません。間違えた問題の理由が説明できないときは、一つ前の単元に戻って確認しましょう。

教材を増やしすぎる

不安から問題集を買い足すと、どれも1回解いただけで終わりがちです。単語帳1冊・問題集1冊・過去問を、全部の問題を説明できるまでくり返すことを優先してください。

まとめ

  • 英検準2級は「高校中級程度」が目安。一次試験はリーディング・ライティング80分+リスニング約25分
  • 3級との違いは、長文の語句空所補充、リスニングがすべて放送1回、ライティングの語数が約2倍になる点
  • Eメールは質問に答え、下線部の特徴を問う質問を2つする(40〜50語)。英作文は意見と理由2つ(50〜60語)
  • 面接は約6分。No.4で自分の意見と理由を答える
  • 合格基準スコアは一次1322・二次406
  • 準2級プラス・2級では要約と3コマのイラスト説明が加わる
  • 教材は単語帳1冊・文法の問題集1冊・過去問に絞って、完璧になるまでくり返す

英検専科の指導について

英検専科は、完全1対1の英検専門の個別指導教室です。準2級では、単語と文法を「なぜそうなるか」まで説明しながら固め、Eメールと英作文は毎回添削して、指示に正しく答える書き方を身につけます。使う教材を級に必要なものに絞り、同じ教材を完璧になるまでくり返すことで、効率よく合格を目指します。学習の進め方や受験する級に迷ったら、無料体験授業のお申し込みからお気軽にご相談ください。

出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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