本文へスキップ
英検対策

英検3級の勉強法|試験の全体像・技能別対策・3か月と2か月の学習計画

英検3級の勉強法を、公式の試験内容をもとにまとめました。一次試験の構成と時間、Eメール・英作文の語数、面接の流れを確認したうえで、技能別の対策、教材を絞った3か月・2か月の学習計画、よくあるつまずきを紹介します。

英検3級の勉強法|試験の全体像・技能別対策・3か月と2か月の学習計画

はじめに

英検3級は、日本英語検定協会(以下、英検協会)が「中学卒業程度」を目安としている級です。一次試験にライティングが2題あり、二次試験では面接も加わるため、4級までとは勉強のしかたを変える必要があります。

とはいえ、3級で問われるのは中学で学ぶ単語と文法が中心です。試験の形を正しく知り、使う教材を絞って、同じ教材を完璧になるまで繰り返す。この順番で進めれば、やるべきことはぐっとはっきりします。

この記事では、英検協会の公式サイトと公開されている過去問をもとに、3級の全体像を整理し、技能別の対策、教材を絞った学習計画、よくあるつまずきを紹介します。3級の概要は英検3級の対策ページもあわせてご覧ください。

英検3級はどんな試験?全体像を先に確認

結論から言うと、3級は「一次試験(読む・書く・聞く)」と「二次試験(話す)」の2段階で、どちらにも合格する必要があります。 まずは公式サイトで確認できる構成を表で見てみましょう。

一次試験の構成と時間

技能形式問題数ポイント
リーディング短文の語句空所補充15問4肢選択。単語・熟語・文法の知識
リーディング会話文の空所補充5問会話の流れに合う文や語句を選ぶ
リーディング長文の内容一致選択10問掲示・案内、Eメール、説明文など
ライティングEメール1問返信メールを英文で書く
ライティング英作文1問質問に対する意見を英語で書く
リスニング会話の応答文選択10問放送は1回。補助イラスト付き
リスニング会話の内容一致選択10問放送は2回
リスニング文の内容一致選択10問放送は2回

試験時間は、リーディング・ライティングが65分、リスニングが約25分です。リーディングとライティングは同じ65分の中で解くので、時間配分は自分で決めることになります。

ライティング2題の語数と条件

2026年度第1回の問題冊子で確認できる指示は次のとおりです。

問題何をするか語数の目安
Eメール外国人の友達からのEメールを読み、2つの質問(下線部)に答える返信を書く15語〜25語
英作文QUESTIONについて、自分の考えとその理由を2つ書く25語〜35語

どちらの問題でも、質問に対応していないと判断されると0点と採点されることがある、と問題冊子に明記されています。「聞かれたことに答える」が何より大切です。

二次試験(面接)の構成

項目内容
形式面接委員1人との個人面接(約5分)
音読30語程度のパッセージ
質問パッセージについて1問、イラストについて2問、受験者自身のことなど2問

面接の流れや答え方は、英検3級の面接対策で詳しく解説しています。

合格基準スコア

英検の合否は、正答数ではなく英検CSEスコアで判定されます。3級の合格基準スコアは、一次試験が1103、二次試験が353です。3級の技能ごとの満点は550で、スコアは技能ごとに均等に配分されています。

問題数が少ないライティングも、リーディングやリスニングと同じ重みを持つということです。ライティングを後回しにしないことが、3級の勉強法の出発点になります。

英検3級の勉強は何から始める?まずは単語と文法

最初にやるべきことは、単語と文法の確認です。 3級の大問1(短文の語句空所補充)は、単語・熟語・文法の知識がそのまま点数になります。そして長文もライティングも面接も、同じ単語と文法の上に成り立っています。

単語:1冊を「見て分かる」ではなく「言える」まで

3級用の単語帳を1冊だけ選び、それを最後まで使い切りましょう。途中で別の単語帳に乗り換えると、最初の数ページだけ覚えた本が何冊も残ることになりがちです。

  • 1日に進める範囲を決め、英語を見て日本語の意味をすぐ言えるかをテストする
  • 言えなかった語に印をつけ、翌日はその語から始める
  • 例文があれば音読し、どんな語と一緒に使われるかも覚える

具体的な回し方は、英検の土台は単語と文法で紹介しています。

文法:中学で習う範囲を「なぜ」まで説明できるように

3級の文法は、中学校で学ぶ内容が中心です。学校でまだ習っていない単元がある場合は、先に文法の問題集で確認しておきましょう。ここでも問題集は1冊に絞り、間違えた問題を解き直して、理由まで言える状態を目指します。

たとえば、次の問題を考えてみます(この記事のために作った例題です)。

I have lived in this town (     ) I was five years old.
1. for   2. since   3. when   4. during

答えは 2. since です。「have lived」は現在完了で、「〜から(ずっと)」と始まりの時点を表すときは since を使います。for は「〜の間」と期間の長さを表すので、後ろに「five years」のような長さが来ます。このように、答えの根拠を1行で説明できるかを確認しながら進めると、似た問題で迷わなくなります。

英検3級の技能別の対策

技能別の対策は、「形式を知る→短い練習をくり返す→過去問で時間を計る」の順で進めます。

リーディング:大問1は知識、長文は根拠探し

  • 大問1(15問):単語・熟語・文法の知識で解く問題です。わからなかった選択肢の語も、あとで意味を確認して単語帳に書き込んでおきます。
  • 会話文の空所補充(5問):空所の前後の発言を読み、会話がつながるかを確かめます。
  • 長文(10問):掲示・案内、Eメール、説明文などが出ます。設問を先に読んで何を探すかを決め、本文の中で答えの根拠になる文に線を引く習慣をつけましょう。

ライティング:型を1つ決めて、毎回同じ手順で書く

Eメール(15〜25語)は、友達からの2つの質問に1つずつ答えるのが基本です。

(友達からの質問の例)
What did you do last weekend? And who did you go with?

(返信の例)
Last weekend, I went to the zoo. I went there with my sister.
We saw a baby panda, and it was very cute.

2つの質問に答えたあと、1文だけ具体的な内容を足すと語数の目安に届きやすくなります(例は自作です)。

英作文(25〜35語)は、「自分の考え→理由1→理由2」の順で書きます。

(QUESTIONの例)
Which do you like better, summer or winter?

(解答の例)
I like summer better than winter. First, I can swim in the sea
with my friends. Second, summer vacation is long, so I can
visit my grandparents.

型を1つに決めて何度も書くと、本番でも迷わず書き始められます(例は自作です)。より詳しい書き方は、英検3級ライティングのEメール問題の書き方をご覧ください。

書いた英文は、自分で読み直すだけでなく、誰かに見てもらうことが大切です。3単現のsの抜け、時制のずれ、質問とずれた答えなどは、自分では気づきにくいからです。

リスニング:放送回数の違いを知って練習する

3級のリスニングは、第1部が放送1回、第2部・第3部が放送2回です。

  • 第1部:会話の最後の発言に対する応答を選ぶ問題。イラストを見て場面を想像しながら聞く
  • 第2部・第3部:1回目で全体をつかみ、2回目で答えを確かめる
  • 練習のあと、聞き取れなかった部分をスクリプトで確認し、音声に合わせて音読する

聞き取れない原因の多くは、「知らない単語」か「知っている単語なのに音と結びついていない」かのどちらかです。スクリプトで確認したあとに音読すると、この両方を埋められます。

スピーキング:一次試験の前から少しずつ

面接の練習は一次試験のあとでも間に合いますが、音読だけは早めに始めるのがおすすめです。音読はリスニングと面接の両方に効くからです。一次試験が終わったら、面接の流れに沿った通し練習に切り替えましょう。

教材を絞った英検3級の学習計画

教材は「単語帳1冊・文法の問題集1冊・過去問」を基本にし、増やさないことが大切です。 問題集を何冊も買い足すより、1冊を完璧になるまで繰り返すほうが、「わかる」が「できる」に変わります。

教材役割使い方
3級用の単語帳 1冊大問1と全技能の土台毎日。言えなかった語から復習
中学文法の問題集 1冊文法の穴埋め間違えた問題を理由つきで解き直す
過去問(英検協会のサイトで公開)形式の確認・時間配分本番と同じ時間で解き、復習に時間をかける

英検協会の3級のページでは、過去1年(3回分)の過去問が、リスニングの音声と原稿とあわせて公開されています。3回分を1回解いて終わりにせず、間違えた問題を説明できるようになるまで解き直すのが、教材を絞った使い方です。

3か月前から始める場合(逆算プラン)

時期中心にやること
3か月前〜2か月前単語帳を1周。文法の問題集で苦手な単元を洗い出す。過去問を1回分解いて現状を知る
2か月前〜1か月前単語帳2周目(印をつけた語を中心に)。Eメール・英作文を週に2〜3回書いて添削を受ける。リスニングは毎日少しずつ
1か月前〜2週間前過去問を時間を計って解き、間違えた問題の復習。ライティングの型を固める
直前2週間新しい教材には手を出さず、単語帳と過去問の総復習。音読を続ける
一次試験後面接の通し練習(音読→質問5つ)をくり返す

2か月前から始める場合(逆算プラン)

時間が限られる場合は、いまある教材を減らすのが正解です。

時期中心にやること
2か月前〜1か月前単語帳は大問1で出やすい範囲から優先して1周。文法は間違えた単元だけに絞る。ライティングは型を決めて週3回書く
1か月前〜2週間前過去問を時間を計って解く。間違えた問題は、単語・文法・読み方のどれが原因かを分けて復習
直前2週間過去問の解き直しと単語の総復習。ライティングは毎日1題
一次試験後面接の通し練習

2か月の場合でも、ライティングの練習を最後に回さないことが大切です。

1日の勉強メニューの例

時間の目安内容
10〜15分単語帳(前日に言えなかった語→新しい範囲)
15〜20分文法問題、または長文1題
10分リスニング1パート+スクリプトを見て音読
10分Eメールか英作文を1題(週2〜3回)

平日は30〜45分、休日に過去問を1回分、というように、毎日続けられる量に調整してください。

英検3級でよくあるつまずき

単語帳の最初の数ページしか覚えていない

毎回1ページ目から始めていると、後半にたどり着く前に試験日が来てしまいます。1日の範囲を決めて前に進み、言えなかった語だけを戻って復習しましょう。

ライティングを最後にまとめてやろうとする

ライティングは、一次試験のスコアの3分の1を占める技能です。直前に始めると、型が固まらないまま本番を迎えることになります。早い時期から週に数回書くのがおすすめです。

質問に答えていない英文を書いてしまう

Eメールで2つの質問のうち1つにしか答えていない、英作文で理由が1つしかない、といったミスです。書き終わったら、問題の指示と自分の英文を照らし合わせる確認を習慣にしましょう。

リスニングを「聞き流し」で終える

音声を流すだけでは、聞き取れなかった部分がそのまま残ります。スクリプトで確認→音読までを1セットにしてください。

問題集を次々に買い足してしまう

1冊目が中途半端なまま2冊目に移ると、どの本も「一度解いただけ」で終わりがちです。間違えた問題に印をつけ、全問を自分で説明できるようになるまで同じ1冊をくり返すほうが、確実に力がつきます。

まとめ

  • 英検3級は「中学卒業程度」が目安。一次試験はリーディング・ライティング65分+リスニング約25分
  • ライティングはEメール(15〜25語)と英作文(25〜35語)の2題。質問に答えていないと0点の場合がある
  • 二次試験は約5分の個人面接。音読と5つの質問
  • 合格基準スコアは一次1103・二次353。技能ごとにスコアが均等に配分されるので、ライティングを後回しにしない
  • 教材は単語帳1冊・文法の問題集1冊・過去問に絞り、完璧になるまでくり返す
  • 3か月・2か月の逆算で、面接の練習時期まで計画に入れておく

英検専科の指導について

英検専科は、完全1対1の英検専門の個別指導教室です。3級では、中学で学ぶ単語と文法を「なぜそうなるか」まで説明しながら固め、Eメール・英作文は毎回添削して、質問に正しく答える書き方を身につけます。使う教材は級に必要なものに絞り、同じ教材を完璧になるまでくり返すことで、効率よく合格を目指します。学習の進め方に迷ったら、無料体験授業のお申し込みからお気軽にご相談ください。

出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

代表のプロフィールを見る →コラムの編集方針 →

級ごとの対策をまとめて見る

試験内容・つまずきやすいところ・対策の進め方をまとめています。

公開過去問を級別に分析したデータを見る →

この記事について質問はありますか?

記事の内容や英検対策についてのご質問は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

この記事について質問する →

無料体験授業を受けてみませんか?

英検5級〜1級(準2級プラスを含む)の対策、まずはお気軽にご相談ください。

無料体験授業を申し込む →