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英検対策

英検1級ライティング対策|要約と意見論述の書き方・論点の準備

英検1級ライティングは要約(90〜110語)と意見論述(目安200〜240語・理由3つ)の2題。公式の指示文と採点観点に沿って、要約の手順、5段落の型、理由3つの立て方、トピック別の論点の準備、自作の解答例、100分の時間配分と練習法までまとめました。

英検1級ライティング対策|要約と意見論述の書き方・論点の準備

はじめに

英検1級のライティングは、2024年度のリニューアルで「要約」と「意見論述」の2題構成になりました。準1級から語数が大幅に増え(要約は約1.5倍、意見論述は約1.6倍)、意見論述では理由の観点(POINTS)も示されなくなります。「書き終わらない」「理由が3つも思いつかない」というつまずきが起きやすいパートです。

この記事では、日本英語検定協会(以下、英検協会)が公表している問題冊子の指示文と採点観点をもとに、1級ライティングの形式・採点・要約の書き方・意見論述の型・トピック別の論点の準備・時間配分・練習法を順番に整理します。試験の数値は2026年9月時点で英検協会の公式サイトに掲載されている情報です。英文の例はすべて英検専科が作成したもので、本番の問題ではありません。

1級の試験全体の勉強法は、英検1級の勉強法で解説しています。

英検1級ライティングの問題形式は?(要約と意見論述の2題)

結論:要約(90〜110語)と意見論述(目安200〜240語)の2題を、リーディングと合わせて100分で解きます。 意見論述では「理由を3つ挙げる」ことが指示され、POINTSは示されません。

項目英文要約(English Summary)英作文・意見論述(English Composition)
課題英文記事を読み、できるだけ自分の言葉で要約する与えられたTOPICについてエッセイを書く
語数の指示Summarize it between 90 and 110 words.Suggested length: 200-240 words
条件解答欄の外に書いたものは採点されない理由を3つ挙げる(Give THREE reasons)/序論・本論・結論の構成
採点内容・構成・語彙・文法の4観点×0〜8点=32点内容・構成・語彙・文法の4観点(ライティング全体で64点)

押さえておきたい点は4つです。

  1. 要約の語数は、2025年度第1回から「90〜110語で」と明確な指示に変わりました。 2024年度までの「Suggested length: 90-110 words(目安)」から、語数幅を明確に示す表記に変更されています。英作文の指示文の表記は変わっていません。
  2. 意見論述では理由を3つ挙げることが指示されています。 準1級の「POINTSから2つを使う」とは違い、理由の切り口を自分で3つ立てる必要があります。
  3. ライティングテストの開始の合図はありません。 問題冊子には、リーディングとライティングの時間内に2題とも解答するよう書かれています。時間配分は自分で管理します。
  4. 問題の指示文は英語で書かれています。 指示を正確に読むこと自体が得点の前提になります。

準1級との違い

項目準1級1級
要約の語数60〜70語90〜110語
意見論述の語数(目安)120〜150語200〜240語
理由の条件POINTSから2つを使う理由を3つ挙げる(POINTSなし)
要約の採点4観点×0〜4点=16点4観点×0〜8点=32点
リーディング・ライティングの時間90分100分

準1級の書き方から確認したい方は、英検準1級ライティングの書き方もあわせてご覧ください。

採点の観点と配点は?

結論:要約も意見論述も「内容・構成・語彙・文法」の4観点で採点されます。1級の要約は観点ごとに0〜8点の9段階で、満点は32点です。

英検協会の2024年度リニューアル資料では、1級の要約について「観点ごとに0〜8点の9段階で評価され、要約の満点は32点」「ライティング技能は既存の意見論述と合わせて64点」と説明されています。計算すると、意見論述の配点も32点です。ライティング技能の英検CSEスコアの満点は850で、リニューアル後も変わっていません。

4つの観点で見られること

英検協会の「ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)」をもとに、意見論述の各観点で意識することをまとめます。

観点公式の評価の考え方(要旨)答案で意識すること
内容課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由)が含まれているか立場を1つに決め、3つの理由それぞれを具体的に説明する
構成英文の構成や流れがわかりやすく論理的か段落を分け、First / Second / Finally などで展開を示す
語彙課題にふさわしい語彙を正しく使えているか同じ語の繰り返しを避け、文脈に合う語で言い換える
文法文構造のバリエーションや、それらを正しく使えているか同じ形の文を続けず、関係詞・分詞構文・仮定法などを正確に使う

公式が示している注意点

同じページでは、答案作成時の注意点として次の点が挙げられています。

  • TOPICの問いに答えていない答案や、関係のない話題について書いた答案は、すべての観点で0点になることがある
  • 英語以外の単語を使う場合は、その言語がわからない人にも伝わるよう説明を加える(説明がないと減点対象)
  • 自分の意見と矛盾する理由や説明は、意見を支える理由として数えられず減点対象になる
  • 理由に説明や具体例がないと、説得力が弱くなる
  • 問いに関係のない内容や、他の部分と矛盾する内容があると、構成の点で減点されることがある

1級では理由が3つあるため、3つ目の理由が他の2つと重なっていないか、意見と矛盾していないかを特に確認してください。

英検1級の合格にはライティングで何点必要?

結論:素点で「何点以上なら合格」とは言えませんが、ライティングは2題で1技能分のスコアを占めるため、得点源にできると合格に大きく近づきます。

  • 1級一次試験の合格基準スコアは2028(リーディング・リスニング・ライティング各850満点)です。計算上、3技能の平均で約676が必要です。
  • 英検のスコアは項目応答理論で算出されるため、正答数から自分でスコアを計算することはできません。
  • 英検協会は参考として、2016年度第1回一次試験では、1級・準1級は各技能で正答率7割程度の受験者の多くが合格したと紹介しています。

リーディングは35問、ライティングは2題ですが、どちらも同じ850が満点です。1題あたりの重みはライティングの方がはるかに大きいと考えて、練習時間を配分しましょう。スコアの仕組みは英検CSEスコアの解説記事で詳しく解説しています。

要約問題の書き方|6つの手順で90〜110語にまとめる

結論:段落ごとの役割と要点をつかみ、具体例と数字を削り、抽象的な言葉に言い換えて、段落どうしの関係が分かるようにつなぎます。 2026年度第1回の本文は3段落構成で300語を超える長さ、英検協会が公表した同回の要約の解答例は指示の上限の110語でした(語数はいずれも英検専科で数えたものです)。

要約の6つの手順

  1. テーマをつかむ:第1段落を読み、「何についての話か」を日本語で1文にする
  2. 段落の役割を決める:各段落が「背景」「問題」「原因」「利点」「対策」「限界」のどれにあたるかをメモする
  3. 要点を1〜2つずつ取り出す:段落ごとに、筆者が最も言いたいことに線を引く
  4. 具体例と数字を削る:「ある都市では〜」「10パーセント」などは原則として入れず、それが何の例なのかだけを残す
  5. 言い換える:本文の文をそのまま写さず、語・句・構文を変える
  6. つないで数える:However、Moreover、As a result などで段落どうしの関係を示し、90〜110語に収まっているか確認する

1級の要約が準1級より難しいのは、本文が長いぶん削る判断が増えることと、段落どうしの関係が「問題→原因→対策とその限界」のように複数段階になりやすいことです。手順2の「段落の役割」を先に決めておくと、何を残して何を削るかの判断がぶれません。

言い換えの3つのレベル

  • 語:increase → rise / grow、problem → challenge / obstacle、important → essential / crucial
  • 句:because of → due to / owing to、a lot of → a wide range of、have an effect on → influence
  • 構文:能動態↔受動態、2文を関係詞や分詞構文で1文にまとめる、具体例の列挙を1つの抽象名詞にまとめる

1級では、具体例の列挙を1語の抽象名詞にまとめる力が特に役立ちます。たとえば「バスや電車、自転車の貸し出し」を public transportation options のようにまとめると、語数を節約しながら要点を残せます。

自作の練習問題と要約例

ここでは紙面の都合で英文そのものは載せず、3段落の英文(英検専科作成)を読んだと想定して、段落ごとの要旨から要約を組み立てる例を示します。実際に要約を書く練習には、公式サイトで公開されている過去問の英文を使いましょう。

段落内容役割要約で残すこと
第1段落都市の建物の中で、作物を棚のように何段も重ね、人工の照明で育てる「垂直農場」への投資が増えている背景何の話か(テーマ)
第2段落利点:水の使用量が少なく農薬が不要/天候に関係なく1年中生産できる/消費地に近いので新鮮で輸送の排出も少ない(例:ある農場では収穫から数時間で店頭に並ぶ)利点利点3つ(例は削る)
第3段落問題点:照明と空調の電気代が高く倒産した企業もある/採算が取れるのは葉物野菜に限られる/再生可能エネルギーを使わなければ環境面の利点が相殺されるという批判問題点と限界問題点3つ

要約例(105語):

Vertical farms, which grow crops in stacked layers inside urban buildings under artificial lighting, have attracted growing investment. Supporters point out that such facilities use far less water, need no pesticides, and can produce food all year regardless of the weather. Moreover, because they are located close to consumers, their produce reaches markets fresher and with lower transportation emissions. However, the approach faces serious obstacles. Powering lights and climate control is so expensive that several operators have gone bankrupt, and only high-value leafy vegetables are currently profitable. Critics also warn that unless renewable energy is used, the electricity consumed may cancel out the environmental benefits.

語数は空白で区切って数えています(high-value は1語として数えています)。第2段落の具体例(収穫から店頭までの時間)は削り、「背景→利点→問題点」の流れを Moreover と However で示しています。

要約でやってはいけないこと

  • 自分の意見を書く(「垂直農場は普及させるべきだ」など)
  • 本文にない情報を足す
  • 本文の文をそのまま抜き出してつなぐ
  • 1つの段落だけ詳しく書き、ほかの段落の要点を落とす
  • 90〜110語から外れる

意見論述の書き方|理由3つの5段落の型

結論:「序論(意見と理由の予告)→理由1→理由2→理由3→結論」の5段落で書くのが、指示に沿って書きやすい型です。 問題冊子には「introduction, main body, and conclusion」の構成が示されており、英検協会が公表している2026年度第1回の解答例も、この5段落構成です(英検専科で数えたところ238語)。

5段落テンプレート

【序論】話題の導入1文 + 自分の意見(TOPICへの答え)+ 理由3つの予告
【本論1】First, 理由1 → なぜそう言えるのか → 具体例や結果
【本論2】Second, 理由2 → なぜそう言えるのか → 具体例や結果
【本論3】Finally, 理由3 → なぜそう言えるのか → 具体例や結果
【結論】In conclusion, 理由3つを言い換えて、意見を再提示

語数配分の目安は、序論30〜35語・本論各50語前後・結論25〜30語です。合計で210〜235語になり、目安の200〜240語に収まります。本論を厚く、序論と結論は短く書くのが基本です。

理由3つを重ならないように立てる

1級の意見論述で差がつきやすいのは、3つの理由が互いに重ならず、それぞれ別の観点から意見を支えているかです。理由を考えるときは、次のような「切り口」の一覧から3つを選ぶと重なりを防げます。

切り口英語での言い方の例考える問い
健康・安全public health / safety人々の命や健康にどう影響するか
経済economic growth / costs誰にとって、どんな費用や利益が生じるか
環境environmental impact / sustainability自然や資源、将来世代にどう影響するか
公平性・人権equality / human rights誰が得をし、誰が取り残されるか
教育・文化education / cultural diversity知識や文化の継承にどう影響するか
技術technological innovation技術の進歩を促すか、妨げるか
政治・国際関係international cooperation / democracy国の役割や他国との関係にどう影響するか
個人の自由・責任individual freedom / responsibility個人の選択を尊重するか、制限するか

「健康」と「医療費」のように近い切り口を2つ選ぶと、本論の中身が重なりやすくなります。その場合は「医療費」を「経済」の理由として、国全体の財政や社会の負担まで広げて書くと、別の理由として成立します。

自作の解答例(224語)

語数は空白で区切って数えています(段落ごとに35語・54語・51語・54語・30語。health-care、diet-related、low-sugar は1語、type 2 は2語として数えています)。

練習用TOPIC(英検専科作成):Should governments impose a tax on sugary drinks?

Sugary drinks are among the major causes of obesity and related illnesses in many countries. I firmly believe that governments should tax these products for reasons related to public health, economic benefits, and corporate responsibility.

First, a tax would improve public health by changing consumer behavior. When the price of sugary drinks rises, many people, especially young people with limited budgets, are likely to choose water or unsweetened alternatives instead. Over time, lower sugar consumption would reduce the risk of conditions such as type 2 diabetes and tooth decay.

Second, the tax would bring economic benefits to society as a whole. Treating diet-related diseases places a heavy burden on national health-care systems. Revenue from the tax could be used to fund health education programs or healthier school meals, while healthier citizens would require less medical care in the long run.

Finally, such a policy would encourage manufacturers to act more responsibly. Faced with a tax based on sugar content, companies would have a strong incentive to reformulate their products and develop low-sugar options. This would shift part of the responsibility for public health from individual consumers to the businesses that profit from these drinks.

In conclusion, a tax on sugary drinks would protect people's health, ease financial pressure on health-care systems, and push companies toward healthier products. For these reasons, governments should introduce it.

3つの理由を「健康」「経済」「企業の責任」という別の切り口から立て、それぞれで「主張→なぜそう言えるのか→結果」まで書いているのがポイントです。結論では、序論と同じ語をそのまま繰り返さず、理由を言い換えています。

反対意見への言及は必要?

指示文に反対意見を書く条件はなく、公式の解答例も理由3つで構成されています。目安の200〜240語で理由を3つ深く書くと、反論に割ける語数はほとんど残りません。まずは理由3つをそれぞれ具体的に書くことを優先しましょう。反論に触れる場合も、自分の立場がぶれない範囲にとどめます(自分の意見と矛盾する内容は減点につながります)。

トピック別の論点の準備

結論:1級の意見論述は、本番でその場で理由を考えるのではなく、話題ごとに「賛成・反対それぞれの理由3つ」を事前にメモしておくことで安定して書けるようになります。

1級で扱われる話題

英検協会の1級の試験内容では、話題として社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などが挙げられています。近年の意見論述のTOPICは次のような社会的な問いでした。

回TOPIC(問題冊子より)
2026年度第1回Should free access to clean water be a fundamental human right?
2025年度第3回Agree or disagree: Governments should ban the sale of single-use plastic products

二次試験の過去の出題例にも、「科学の発展は常に有益か」「芸術への財政的支援増加の是非」「選挙権の行使を義務化するべきか」などが挙がっており、意見論述とスピーチで準備する論点は大きく重なります。

論点メモの作り方

話題ごとに、次のような形で論点メモを作ります(例は英検専科作成)。

話題:環境(使い捨てプラスチック)
問い:政府は使い捨てプラスチック製品の販売を禁止すべきか

賛成の理由
1. 環境:海洋汚染や野生生物への被害を減らせる(marine pollution)
2. 経済:清掃や廃棄物処理にかかる公的な費用を減らせる(waste management costs)
3. 技術:代替素材の開発を促す(alternative materials)

反対の理由
1. 経済:小規模な店や製造業者の負担が大きい(financial burden on small businesses)
2. 健康・安全:医療や食品衛生で使い捨て製品が必要な場面がある(hygiene)
3. 個人の自由:禁止ではなく、教育やリサイクルで消費者の選択を変えるべきだという主張(education and recycling)

使えそうな語句:reduce reliance on ~ / have a detrimental effect on ~ / viable alternative

作るときのポイントは3つです。

  • 賛成・反対の両方を書く:本番でどちらの立場が書きやすいかを、その場で選べるようにするためです
  • 理由ごとに切り口の名前をつける:「環境」「経済」などのラベルをつけると、3つの理由が重なっていないかがひと目で分かります
  • 使えそうな語句を書き添える:単語帳で覚えた語を論点メモに書き写すと、語彙が「使える語」になります

準備しておきたい話題の分野

分野よく問われる論点の方向
教育大学教育の無償化、オンライン教育、外国語教育の早期化
環境化石燃料からの転換、使い捨て製品の規制、都市開発と自然保護
医療・健康公的医療の負担、予防医療、健康に関する課税
テクノロジーAIと雇用、個人情報の保護、ソーシャルメディアの規制
政治・社会投票制度、移民政策、高齢化への対応
ビジネス・経済働き方、グローバル化、最低賃金
文化・芸術芸術への公的支援、伝統文化の保存、観光と地域社会
科学宇宙開発への投資、遺伝子技術、動物実験

上の表は英検専科が練習用に整理したもので、出題を予想するものではありません。1つの分野につき論点メモを1〜2枚作っておくと、見たことのないTOPICでも、近い分野のメモから理由を組み立てられるようになります。

英検1級ライティングの時間配分は?

結論:リーディングと合わせて100分なので、ライティング(要約・意見論述)に合計40〜45分を先に確保します。 開始の合図はないため、時間は自分で管理します。英検専科では次のような配分を目安にしています(公式の配分ではありません)。

パート時間の目安考え方
大問1(語彙22問)10〜12分知っている語は即答し、迷った問題に時間をかけすぎない
大問2・大問3(長文13問)35〜38分根拠となる本文の箇所を確認して答える
要約15〜17分読む・メモ6〜7分、書く8〜9分、数える1分
意見論述25〜28分構成メモ5分、執筆18〜20分、読み返し2〜3分
見直し2〜3分語数・時制・冠詞・複数形・スペルを確認
合計87〜98分ライティング関連は40〜45分。試験時間100分に収まる

長文に時間を使いすぎて意見論述が未完成になるのが、避けたい失点です。ライティングから先に解く順番も過去問で試し、自分に合う順番を決めておきましょう。

よくある減点ポイントと提出前チェックリスト

結論:提出前の主な確認項目は「指示の読み落とし」「理由の重なりと浅さ」「基本文法のミス」の3つです。 提出前に次の項目を確認します。

  • 意見論述で理由を3つ挙げている
  • TOPICの問いに正面から答えている(話題がずれていない)
  • 3つの理由が別々の切り口になっていて、中身が重なっていない
  • 理由ごとに説明・具体例・結果がある
  • 意見と矛盾する内容を書いていない
  • 結論が序論の意見と一致している
  • 同じ語を何度も使っていない
  • 要約に自分の意見や本文にない情報を入れていない
  • 要約は90〜110語(指定)、意見論述は目安200〜240語
  • 三単現のs・時制・冠詞・複数形・スペルを確認した

英検1級ライティングはいつから・どう練習する?

結論:試験の3〜4か月前から、週2〜3本のペースで「書く→直す→書き直す」を回し、並行して論点メモを増やしていくのがおすすめです。 書きっぱなしにすると、同じミスや浅さに自分では気づきにくくなります。

時期やること
16〜12週前公式の過去問で形式を確認。要約の手順と5段落の型を覚え、1本ずつ時間を気にせずに書く。論点メモを作り始める
12〜6週前要約・意見論述を週2〜3本。添削を受けて書き直す。分野ごとの論点メモを増やす
6〜2週前時間を計って本番どおりに書く。語数を数えるスピードも練習
直前1週書き直した答案と論点メモを読み返し、自分のミスの傾向を確認

書き直しまでを1セットにする

1本の答案は、次の順番で仕上げます。

  1. 時間を計って書く
  2. チェックリストで自分で確認する
  3. 添削を受け、指摘された点を「内容」「構成」「語彙」「文法」に分けて記録する
  4. 同じTOPICでもう一度書き直す
  5. 書き直した答案を音読し、使えた表現を論点メモに書き写す

英検専科では、授業外の質問や英作文の添削は、学習アプリ English LABO のAI機能でいつでも受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。書いたその日のうちにフィードバックを受け、記憶が新しいうちに書き直すと、指摘された点を次の答案に生かしやすくなります。

教材を絞る

教材は、公式の過去問と1冊の対策問題集に絞り、同じ問題を「論点」「構成」「語彙」「文法」の4観点で指摘がなくなるまで書き直すことをおすすめしています。英検協会の1級のページでは、過去1年(3回分)の問題冊子と解答が公開されており、2026年度第1回の解答にはライティングの解答例も掲載されています。問題集を次々に買い足すより、1題を「論点」「構成」「語彙」「文法」の4点で仕上げるほうが、本番で使える表現を定着させやすくなります。教材の絞り方は、英検の教材は絞って使い切るで詳しく紹介しています。

土台は単語と文法

ライティングの土台は単語と文法です。書きたい内容があっても、語彙が足りなければ要約で言い換えができず、文法があやふやだと文法の観点で点を失います。1級の語彙の積み方は英検1級の勉強法で、準1級の語彙の確認は英検準1級の単語の覚え方で解説しています。

スピーチの練習にもつなげる

論点メモは、二次試験の2分間スピーチの準備にもそのまま使えます。書き直した意見論述を、何も見ずに2分で話してみると、ライティングとスピーキングの両方の練習になります。面接の対策は、英検1級の面接対策をご覧ください。

まとめ

  • 英検1級ライティングは要約(90〜110語)と意見論述(目安200〜240語)の2題(2026年9月時点)
  • 要約の語数は2025年度から「90〜110語で」と明確な指示に変更
  • 意見論述はPOINTSが示されず、理由を3つ挙げる。序論・理由3つ・結論の5段落で書く
  • 採点は内容・構成・語彙・文法の4観点。要約は観点ごとに0〜8点で32点、意見論述と合わせて64点がCSE850に換算される
  • 要約は段落の役割を決め、具体例を削り、言い換えてつなぐ。自分の意見は入れない
  • 理由3つは別々の切り口から立て、話題ごとの論点メモを事前に準備する
  • 100分のうちライティングに40〜45分を確保し、書き直しまで含めて1題を仕上げる

よくある質問

Q. 要約や意見論述の語数が示された範囲から外れるとどうなりますか?

語数が範囲から外れた場合の具体的な扱いは、公式サイトの公開情報では確認できなかったため、ここでは断定しません。要約は2025年度から「90〜110語で」と明確に指示されるようになっています。意見論述の200〜240語は「Suggested length(目安)」ですが、どちらも範囲内に収めることを前提に練習してください。

Q. 意見論述で理由を2つにして、その分深く書いてもよいですか?

指示文で「Give THREE reasons to support your answer.」と、理由を3つ挙げるよう指示されています。指示に沿わない答案は評価が下がるおそれがあるため、必ず3つ挙げてください。

Q. 1級の意見論述では、反対の立場からも書けるよう準備すべきですか?

準備しておくことをおすすめします。TOPICによって書きやすい立場は変わるため、論点メモに賛成・反対の両方の理由を書いておくと、本番で理由を3つ立てやすい立場を選べます。

Q. 要約で本文の専門用語を言い換えられないときはどうすればよいですか?

固有の専門用語まで無理に言い換える必要はありません。言い換えるべきなのは、文の組み立てや一般的な語句です。専門用語はそのまま使い、その周りの説明を自分の言葉でまとめましょう。

Q. 授業のない日に英作文を見てもらうことはできますか?

英検専科では、授業外の質問や英作文の添削は、学習アプリ English LABO のAI機能でいつでも受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。

英検専科の指導について

英検専科は、完全1対1の英検専門の個別指導教室で、オンラインで全国から受講できます。1級ライティングでは、答案ごとに「なぜその理由では説得力が足りないのか」「なぜその言い換えでは要点がずれるのか」を明快に説明し、書き直しまで一緒に仕上げます。英検CSEスコアから逆算して練習の本数を計画し、使う教材を過去問と答案に絞って繰り返すことで、単語と文法の土台から「わからない」をゼロにすることを目指します。1級の指導内容は英検1級対策ページでも紹介しています。

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出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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