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学習法・勉強法(更新: )

大学入試 自由英作文の書き方|減点を防ぐ構成テンプレートと頻出トピック対応

大学入試の自由英作文は、自分の意見を論理的に、正しい英語で書く力が問われます。減点を防ぐルール、語数別の構成テンプレート、自作の例文と改善例、典型的なミスの直し方、添削と書き直しを軸にした練習法を解説します。

大学入試 自由英作文の書き方|減点を防ぐ構成テンプレートと頻出トピック対応

はじめに

国公立大学の個別試験(二次試験)や私立大学の入試では、大学によって、自分の意見を英語で書く自由英作文が出題されることがあります。「文法は分かっているのに点数が伸びない」「何を書けばいいか分からず手が止まる」という悩みは、構成の立て方と、書ける英語で書く工夫で改善につながることがあります。

大学入学共通テストの英語はリーディングとリスニングで構成されており、英作文を書く問題はありません。そのため、自由英作文は志望校に合わせて自分で準備する必要がある分野です。この記事では、次のことを順番に解説します。

  • 自由英作文の出題形式と、採点で意識すべき観点
  • 減点を防ぐためのルールと、語数別の構成テンプレート
  • 日本語のアイデアを、書ける英語に変える手順
  • 典型的なミスの直し方と、見直しチェックリスト
  • 添削と書き直しを軸にした練習法と、英検の英作文との関係

自由英作文とは?どんな形式で出題される?

結論:「与えられたテーマについて自分の意見を書く」形式が中心ですが、大学によって語数や条件はさまざまです。まず志望校の過去問で形式を確認しましょう。

形式内容の例
意見論述型「〜に賛成か反対か」「〜についてどう思うか」に理由をつけて答える
テーマ型「あなたにとって大切なもの」など、自由度の高いテーマについて書く
図表・イラスト描写型グラフや絵から読み取れることと、自分の考えを書く
条件つき型「具体例を1つ含めて」「2つの理由を挙げて」など条件が指定される
長文関連型読解問題の英文の内容を踏まえて、自分の意見を書く

語数の指定(例:「80語程度」「100語以上」)や、解答欄の大きさも大学ごとに違います。過去問を見るときは、形式・語数・条件・試験時間全体の中で英作文にかけられる時間を確認しておきましょう。

採点ではどこを見られる?

結論:詳しい採点基準を公表していない大学もありますが、一般に「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点を意識して書くと、大きく崩れにくくなります。

観点確認されやすいポイント
内容問いに正面から答えているか。理由に説得力があるか
構成意見→理由→具体例→結論の流れが分かるか
語彙場面に合った単語を正しく使えているか
文法時制・主語と動詞の一致・冠詞・名詞の数などの誤りがないか

どれか1つだけが優れていても、他の観点で大きな問題があれば得点は伸びません。特に問いに答えていない答案は、英語が正しくても評価されにくくなります。

減点を防ぐ5つのルール

結論:難しいことを書こうとするより、「問いに答える」「書ける英語で書く」「見直す」を徹底することが得点の安定につながります。

  1. 問いに直接答える:賛成か反対かを聞かれたら、最初の1文で立場をはっきり書く
  2. 論理的な順番で書く:意見→理由→具体例→結論の順番を守る
  3. 自信のある表現で書く:使い方に自信がない単語や構文は避け、正しく書ける英語に言い換える
  4. 条件と語数を守る:「理由を2つ」「〜語程度」などの指示を満たしているか確認する
  5. 見直す:時制・三単現のs・冠詞・スペルを、最後に確認する時間を残す

構成テンプレート:語数別の組み立て方

結論:意見論述型(テーマ型・条件つき型を含む)では、語数が変わっても基本の型は同じです。語数に応じて、理由の数と具体例の量を調整します。 図表・イラスト描写型と長文関連型は、設問が求める要素が違うため、この後の「形式別の組み立て方」で別に説明します。

意見論述型の基本の型(100語前後)

1. 意見(1文):問いへの答えをはっきり書く
2. 理由1(1文)+具体例・説明(1〜2文)
3. 理由2(1文)+具体例・説明(1〜2文)
4. 結論(1文):意見を別の言い方でもう一度述べる

語数別の目安

語数の指定構成の目安
60〜80語程度意見→理由1つ(または2つを簡潔に)→具体例→結論
100〜120語程度意見→理由2つ(それぞれに説明か具体例)→結論
150語以上意見→理由2〜3つ→具体例を厚く→予想される反論とその答え→結論

形式別の組み立て方(図表・イラスト描写型、長文関連型)

意見論述の型をそのまま当てはめると、設問が求める要素が抜けて失点につながります。設問の指示を読み、次のように組み立てを変えましょう。

形式組み立ての例抜けやすい要素
図表描写型図表が何を示すか(1文)→ 目立つ特徴・変化を2点(数値や比較を使って)→ 指示があれば、その理由や自分の考え図表から読み取れる具体的な事実。意見だけを書くと設問に答えていないことになる
イラスト描写型場面の説明(誰が・どこで・何をしているか)→ 指示された内容(出来事の続き、人物の気持ちなど)→ 指示があれば自分の考え絵に描かれている事実の描写
長文関連型本文の主張や論点の確認(1文、本文の言い換え)→ 自分の立場 → 本文の内容と結びつけた理由 → 結論本文の内容を踏まえること。本文と無関係な一般論だけでは評価されにくい

どの形式でも、設問が求める要素をすべて含めることが最優先です。そのうえで、意見を書く部分には上の基本の型を使います。

例文と改善例:どこを直せば点が上がる?

次の英文は、この記事のために作成した例文です(自作)。問いは「高校生はアルバイトをすべきか」とします。

Q: Do you think high school students should have part-time jobs?

改善前の例(自作)

I think high school students should have part-time jobs. Because they can get money. Also part-time job is good experience. I think it is good for students. So I agree.

内容の方向は分かりますが、次のような問題があります。

  • Because they can get money. は、Because だけで1文にしてしまっている(文として不完全)
  • part-time job に冠詞がない(a part-time job とするか、複数形にする)
  • 理由が「お金がもらえる」「良い経験」だけで、なぜ良いのかの説明や具体例がない
  • I think を繰り返し使っている

改善後の例(自作・約90語)

I believe that high school students should have part-time jobs. First, working part-time teaches them how to manage money. When students earn money by themselves, they understand how hard it is to earn it and learn to spend it carefully. Second, part-time jobs help students develop communication skills. For example, working at a shop gives them chances to talk with customers of different ages, which is difficult to experience at school. For these reasons, I think having a part-time job is a valuable experience for high school students.

改善後は、理由ごとに「なぜそう言えるのか」の説明や具体例が加わり、意見→理由→具体例→結論の流れがはっきりしています。使っている単語や構文は難しくありません。難しい表現を使わなくても、論理がはっきりしていれば説得力のある答案になります。

なお、「最近の研究によると〜」のように、実在するか分からない調査やデータを作り出して書くことは避けましょう。具体例は、自分や身近な人の経験、一般的に知られている事実で十分です。

日本語のアイデアを書ける英語に変える手順

結論:書きたい日本語をそのまま英訳しようとせず、いったん簡単な日本語に言い換えてから英語にすると、ミスが減ります。

書く前の手順と時間配分(20分で書く場合の目安)

手順内容時間の目安
1. 立場を決める理由を思いつきやすい方を選ぶ(本心でなくてもよい)1分
2. 日本語でメモ理由2つと、それぞれの具体例を短く書く3〜4分
3. 英語で書くテンプレートに沿って書く11〜12分
4. 見直すチェックリストで確認し、語数を数える3分

簡単な日本語への言い換えの例

  • 書きたいこと:「アルバイトは社会の厳しさを知る良い機会になる」
  • 簡単な日本語に:「働くと、お金を稼ぐのは大変だと分かる」
  • 英語に:Working helps students understand that earning money is not easy.

「社会の厳しさ」をそのまま英語にしようとすると、書き慣れない表現を使って誤りが増えやすくなります。言いたい中身を変えずに、自分が正しく書ける英語に置き換えることがポイントです。

よく使う定型表現

意見を述べる

  • I believe (that) 〜. / In my opinion, 〜.
  • I agree with the idea that 〜. / I disagree with the idea that 〜.

理由を示す

  • First, 〜. Second, 〜.
  • One reason is that 〜. Another reason is that 〜.

具体例・説明を加える

  • For example, 〜. / For instance, 〜.
  • This is because 〜.

結論を述べる

  • For these reasons, 〜.
  • Therefore, I think 〜.

定型表現は、同じものばかり使わないように2〜3通り覚えておくと、I think の繰り返しを避けられます。

テーマ別の使える表現

テーマ話題の例使える表現
教育オンライン授業、留学、制服improve academic skills, broaden one's perspective, learn at one's own pace
テクノロジーAI、スマートフォン、SNSsave time, protect personal information, spend too much time online
環境プラスチック削減、再生可能エネルギーreduce waste, protect the environment, use energy more efficiently
社会高齢化、地方の人口減少an aging society, support elderly people, local communities
健康・生活運動習慣、睡眠、食生活stay healthy, get enough sleep, reduce stress

テーマごとに、賛成・反対それぞれの理由を2つずつ日本語で準備しておくと、本番でアイデアに詰まりにくくなります。

典型的なミスと直し方

次の誤りの例と訂正例は、この記事のために作成したものです(自作)。

ミスの種類誤りの例訂正例
三単現のsHe study English every day.He studies English every day.
冠詞I want to be teacher.I want to be a teacher.
数えられない名詞I got many informations.I got a lot of information.
時制Last year, I visit Kyoto.Last year, I visited Kyoto.
不完全な文Because it is useful.This is because it is useful.
文のつなぎ方It is convenient, many people use it.It is convenient, so many people use it.

こうしたミスを減らすには、単語と文法の知識を1つずつ固めることが土台になります。添削で指摘されたミスは「なぜ間違いなのか」まで確認し、同じミスを二度としない状態を目指しましょう。

見直しチェックリスト

  • 最初の1文で、問いに対する立場をはっきり書いたか
  • 理由は指定された数だけあるか。それぞれに説明か具体例があるか
  • 主語と動詞が一致しているか(三単現のs、be動詞)
  • 時制はそろっているか
  • 名詞に冠詞(a / the)や複数形のsが必要ないか
  • Because だけで終わる不完全な文がないか
  • スペルミスはないか
  • 指定された語数の範囲に収まっているか

練習法:添削と書き直しを繰り返す

結論:英検専科では、たくさん書くことよりも、1本を添削してもらい、書き直して完成させる練習を重視しています。

1週間の練習サイクル例

  1. 過去問や問題集から1題を選び、時間を計って書く
  2. 添削を受ける(自分では気づきにくい論理の飛躍や文法のミスを指摘してもらう)
  3. 指摘されたミスを確認し、同じ問題で書き直す
  4. 書き直した答案で使った表現を、使える表現としてストックする
  5. 数日後に、同じテーマで何も見ずにもう一度書く

英作文の問題集を何冊も買い足すより、1冊の問題集と過去問を、書き直しまで含めて使い切ることで、使える表現を着実に増やしていけます。

時期別の計画

時期主な取り組み
高2〜高3の春文法の総復習と、短い英文を正確に書く練習(和文英訳)
高3の夏テンプレートを使って週1〜2本書き、添削と書き直しを習慣にする
9〜11月志望校の過去問で、語数・時間を本番どおりにして書く
12月〜本番これまでに練習したテーマで書き直した答案を見直し、使える表現を確認する

英検の英作文は大学入試に役立つ?

結論:役立ちます。英検2級・準1級のライティングでは、指定されたトピックについて意見を英語で論述する英作文が出題されるため、自由英作文と同じ力を鍛えられます。

日本英語検定協会の公式サイトによると、英検2級・準1級のライティングは「英文要約」と「英作文(指定されたトピックについての意見を英語で論述する)」の2題です。意見→理由→結論で書く練習は、大学入試の自由英作文にも生かせます。さらに、要約問題で「英文の要点をつかんで短くまとめる」練習をすることは、長文読解の力にもつながります。

英検の英作文の書き方は、英検2級ライティングの書き方と英検準1級ライティングの書き方で詳しく解説しています。また、大学によっては英検のスコアを入試に利用する方式もあります。詳しくは英検が大学入試で有利になる理由をご覧ください。

よくある質問

本当の自分の意見を書かないといけませんか?

本心と違う立場で書いても構いません。自由英作文で見られるのは、意見そのものではなく、意見を論理的に説明できるかどうかです。理由と具体例を思いつきやすい方の立場を選びましょう。

難しい単語や構文を使った方が点は高くなりますか?

使い方に自信がない表現を使うと誤りが増えるおそれがあるため、英検専科では、正しく書ける表現で正確に書くことをすすめています。正しく使える表現が増えてきたら、少しずつ語彙の幅を広げていきましょう。

語数が少し足りない、または多すぎる場合は?

語数の指定は守るのが基本です。練習の段階から毎回語数を数え、自分が何文書くと何語くらいになるかの感覚をつかんでおきましょう。

まとめ

  • 自由英作文の形式や語数は大学ごとに違う。まず過去問で確認する
  • 内容・構成・語彙・文法の4つの観点を意識して書く
  • 減点を防ぐには、問いに直接答える・書ける英語で書く・条件を守る・見直す
  • 意見論述型の基本の型は意見→理由→具体例→結論。語数に合わせて理由と具体例の量を調整する。図表・イラスト描写型や長文関連型は、設問が求める要素(図表の事実、本文の内容など)を先に押さえる
  • 難しい日本語は簡単な日本語に言い換えてから英語にする
  • 1本を添削→書き直し→再挑戦まで使い切る練習を重ねる
  • 英検2級・準1級の英作文の練習は、自由英作文の土台になる

英検専科の指導について

英検専科は、英検に特化した完全1対1の個別指導塾です。英語の授業は、代表・長延映寛(代表・英語科主任)が設計した指導法のもとで、代表が育成した講師が担当します。代表による直接指導は指名オプション(1回あたり+2,200円・税込)でご利用いただけます。英検対策の講師陣は、英検1級をはじめ、英検準1級・TOEIC850点以上などの高難度の英語資格を持つ講師で構成しています。英作文は一文ずつ確認して「なぜその表現が間違いなのか」を文法のルールに沿って説明します。

授業外の質問・添削は、学習アプリ English LABO の AI 機能で受けられ、LINE・メールでも受け付けています(回数無制限・無料)。実績は、受講開始から3ヶ月以内に次の級を受験した受講生の合格率 95%超(受講開始から3ヶ月以内に受験した回で最終合格した人の割合。3級以上は同じ回の二次試験まで合格、4級・5級は一次試験の合格。開校以来の全受講生が対象・当教室調べ)です。合格を保証するものではありません。代表は、生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞しています。級ごとの対策内容は級別の英検対策をご覧ください。

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出典・参考

この記事を書いた人

長延映寛(英検専科 代表・英語科主任)

生徒2,000名超・講師200名以上が在籍する大手個別指導塾で、年間MVP・月間MVP・成績アップMVPを複数回連続で受賞。 英検5級〜1級の完全1対1指導を行う英検専科の指導方法を設計しています。 使う教材を絞り込み、単語と文法を徹底して「わからない」をゼロにする指導が方針です。

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